市長記者会見発表内容概要(令和6年2月)

更新日:2024年02月15日

令和6年度深谷市当初予算案

令和6年度は、令和5年度からスタートした第2次深谷市総合計画 後期基本計画に基づく各施策の推進をさらに加速させるための予算を編成したところでございます。

令和6年度の予算規模でございますが、一般会計につきましては、576億 418万円、前年度対比では、6.5%の増となり、過去最大の予算規模となってございます。特別会計及び企業会計につきましては、311億8,735万7千円、前年度対比では、1.7%の増となってございます。この結果、令和6年度の深谷市の総予算規模は887億9,153万7千円、前年度対比では、4.8%の増となったところでございます。

はじめに、「子育て・保健・福祉」の分野、「健康でいきいきと暮らせるまち」について、ご説明いたします。

「幼稚園・こども館 複合施設 建設事業」では、深谷公民館に隣接して建設する幼稚園・こども館 複合施設の建設工事を開始してまいります。埼玉県内では、最大級の施設になります。令和6年度当初予算では、建設工事費の一部と駐車場整備費を計上しております。幼稚園・こども館 複合施設 建設工事は、令和6年9月の着工を予定し、現在は、設計業務を進めております。また、駐車場1整備工事は、令和6年4月の着工を予定し、市民体育館跡地に 新たに 駐車場を整備してまいります。令和6年度から7年度にかけて建設工事を行い、令和8年度のオープンを目指して事業を進め、教育・子育てを支える新たな拠点を創出してまいります。

「福祉総合 相談事業」では、令和6年4月1日から福祉総合 相談窓口、通称、 「ふくしの窓口」を開設いたします。福祉に関する複合的な課題を抱えた市民に対し、関係機関等と相談者をつなぐ窓口を設置し、課題の解決に向けて、福祉サービスのコーディネートを行いながら、伴走型の 支援体制を整備してまいります。

「高齢者 慶祝事業」では、地域団体による敬老会等の開催に対し、新たに補助してまいります。これは、自治会、老人クラブ、ふれあい・いきいきサロンなどの地域団体が敬老会などを開催した場合に、参加した75歳以上の高齢者1人あたり800円を上限に補助金を交付するものでございます。地域団体による敬老事業を支援することにより、高齢者の社会参加や地域住民との交流の機会を創出してまいります。

「地域医療推進事業」では、新たに、ウィッグなどの購入費を助成してまいります。これは、がん等の治療等に伴う外見の変化について悩みを抱える市民を対象に、がん治療による脱毛を補うためのウィッグや、ウィッグ装着時に皮膚を保護するためのネット、また、がん治療により切除した乳房を補整するための人工乳房やパッド等の胸部補整具の購入費用の一部を助成するものでございます。助成金額は上限5万円とし、18歳以下の方については、がん治療による脱毛に限らず、脱毛症等によりウィッグを使用している方に対しても助成してまいります。がん治療等による外見の変化に対して、多様な支援を実施することにより、心理的・経済的負担の軽減及び療養生活や社会生活の維持向上を図ってまいります。

「母子健康 包括支援事業」では、伴走型相談支援、出産子育て応援ギフト、産婦健康診査の助成及び低所得妊婦に対して初回 産科受診料の助成をしてまいります。妊娠期から産後間もない子育て期は、孤立感や不安感を抱きやすいことから、出産・育児の見通しを立てるため、伴走型相談支援として、妊娠届出時や 妊娠8か月前後、新生児訪問時にアンケートや子育てガイドを活用した面談を実施してまいります。 また、出産育児 関連用品の購入などの経済的な負担を軽減するため、出産・子育て応援ギフトとして妊娠届出時に面談した方に5万円相当と、出生届出後新生児訪問等を実施した方に5万円相当の合計10万円相当の地域通貨ネギーを、令和5年度に引き続きそれぞれ支給してまいります。さらに、令和6年度から、産後うつの予防や新生児への虐待予防等を図るため、産後間もない時期の産婦に対する2回目の健康診査に係る費用を新たに助成してまいります。また、低所得妊婦に対し、初回産科受診料を新たに助成してまいります。このことにより、支援を必要とする妊婦を早期に把握し、切れ目のない支援につなげることができます。伴走型相談支援と経済的支援等を包括的に行うことで、妊婦や子育て家庭が安心して出産・子育てできる環境を整備してまいります。

続きまして、「教育・文化」の分野、「次代を担う人と文化を育むまち」について、ご説明いたします。

「渋沢栄一 政策推進事業」では、新一万円札の発行に合わせて関連事業を実施してまいります。令和6年7月の新一万円札発行に合わせて、市内で祝賀パレードを実施するほか、令和3年に放送された大河ドラマ『青天を衝け』の関係者によるトークショー、栄一翁ゆかりの企業・団体を招いた物産展等の「一万円札発行イベント」を開催してまいります。また、現一万円札の肖像である福沢諭吉の故郷、大分県中津市と連携し、新旧一万円札のバトンタッチ事業を実施するなど、発行を契機として様々なPRを実施してまいります。さらに、渋沢栄一ひとづくりカレッジ関連事業として、渋沢栄一の祥月命日に公開講座「渋沢栄一ひとづくりフォーラム」を引き続き開催してまいります。そのほか、地域活動をしている社会人を対象として地域で活動する人のロールモデルを作る「地域プロデューサー養成講座」や、主に高校生、大学生を対象として、将来の働き方の選択肢を増やす「起業体験プログラム」を実施してまいります。また、夏休みには小学生を対象に経済の仕組みを学ぶことができる「おしごとフェスタ」を開催するなど、対象別・年齢別に学習プログラムを充実してまいります。このような取り組みにより、新一万円札発行に向けて、渋沢栄一翁顕彰の全国的な機運をさらに盛り上げてまいります。

「文化財施設 管理活用事業」では、令和6年度末の完成にむけて、ホフマン輪窯六号窯の保存修理工事を進めるとともに、新一万円札の発行に合わせて、輪窯内部の一部を公開してまいります。また、本格的な活用に向けて、輪窯に隣接して新たに管理活用棟を設置し、輪窯を紹介する映像を放映するシアターやガイダンス機能をもたせるとともに、厨房を設け、窯の内部でも飲食ができるよう整備してまいります。これらの整備が完了した際には、輪窯のほぼ全体が公開できるようになるため、見学エリアにつきましては、内部空間を活かし、映像や音などを用いた体験的な展示構成を検討してまいります。このように、本市が有する貴重な歴史的建造物を後世に継承するとともに、北部地区における観光の拠点となるよう活用してまいります。

「中学校施設 整備維持事業」では、市立中学校10校の体育館にエアコンを整備するための設計を実施してまいります。学校の体育館は子供たちの教育・生活の場であるとともに、災害時の避難所として指定しております。近年、夏季の気温上昇が著しいことから、体育館での教育活動中の熱中症対策を講じるとともに、避難所となった場合の避難生活の環境改善を図るため、空調設備を整備してまいります。「国際化教育 推進事業」では、児童生徒の英語コミュニケーション能力の育成及び異文化理解・国際理解の深化を図るため、これまで、16名派遣しておりました英語指導助手ALTを29名に増員してまいります。このことにより、幼稚園、小学校1年生から4年生において、毎週1時間、小学校5年生・6年生において、毎週2時間、中学校において、毎週3時間の配置が可能となります。英語指導助手ALTを増員することで、児童生徒の英語コミュニケーション能力の育成、英語学習に対する興味関心及び、学習意欲の向上等を図ることにより、グローバル化に対応した児童生徒への教育を推進してまいります。「特別支援 教育事業」では、特別支援学級に在籍する 児童生徒、通常の学級に在籍する特別な教育的支援が必要な児童生徒の学習・生活面全般の支援を行ってまいります。特別支援補助員は、1学級の特別支援学級の児童生徒7名以上に対して1名を配置し、32名から45名へ増員してまいります。インクルーシブ支援員は小学校を中心に通常の学級に在籍する要支援者が14名以上の学校に1名、28名以上の学校に2名配置し19名から25名へ増員してまいります。また、障害の状況に応じても適切に配置してまいります。児童生徒の様々な教育的ニーズに対応したきめ細やかな支援の充実を図ることにより、多様な学びの場の充実を目指してまいります。

続きまして、「産業振興」の分野、「活力とにぎわいにあふれるまち」について、ご説明いたします。

「深谷テラスパーク管理運営事業」では、深谷テラスパーク大型遊具周辺に人工芝を整備してまいります。深谷テラスパーク内のベジタブルマーケットランド周辺については、多くの方に利用していただいておりますが、風の強い時には、砂ぼこりが発生し、さらに、降雨時には、ぬかるみが発生するなど、利用者の利便性や快適性を損なう状態にあります。深谷テラスパークのシンボルである大型遊具周辺に人工芝を整備することにより、深谷テラスパークの景観と利用者の利便性及び快適性を保持してまいります。「地域通貨 推進事業」は、昨年度までは「地域通貨 導入事業」としておりましたが、令和3年度から本格導入し、現在は事業の推進段階に達していることから、令和6年度から「地域通貨 推進事業」として、さらに地域通貨ネギーの取組を推進してまいります。そのため、発行額の大幅な増加を見込み、チャージ分を6億1,610万円、行政ポイント分を1,000万円、それぞれ増額し予算を編成いたしました。令和6年度は、これまでに実施いたしました「選挙で投票率アップ大作戦」や「あなたが深谷の広報大使!特産物PRでふるさと納税額アップ大作戦!!」のような、新たなネギーチャレンジを3回実施してまいります。このように、地域内における経済循環の向上と地域課題の解決に向け、地域通貨ネギーの取組をさらに推進してまいります。

続きまして、「暮らし・環境」の分野、「安心とやすらぎを感じられるまち」について、ご説明いたします。

「応急手当普及啓発事業」では、スクーマンPOCO 及び心肺蘇生用動画教材を購入し、ジュニア救命士を育成してまいります。スクーマンPOCOは、日本人をはじめとした東洋系の体格に適した胸の硬さで作られており、女性や小学校高学年程度の児童でも胸骨圧迫の正しい位置と深さ、実施方法を学べる心肺蘇生の訓練キットでございます。また、心肺蘇生用 動画教材は、児童に心肺蘇生の興味を持ってもらうよう、アニメを介して心肺蘇生とAEDの取り扱いを学ぶ教材でございます。救急救命士が各小学校へ出向き、これらの教材を活用して心肺蘇生教育を行うことで、命を大事にする心を育むとともに、子供を通じて家庭での応急手当普及や将来的な救命率の向上を図ってまいります。

「防災施設 整備維持事業」では、防災行政無線の通常の保守点検に加え、すべての屋外子局276局に避雷器を増設してまいります。屋外子局に避雷器を増設することで、落雷による故障により放送ができない事態の軽減を図り、情報伝達を確実に行えるよう防災施設の強化を図ってまいります。

「常備消防車両購入事業」では、車両年次 整備計画に基づき、令和6年度は高規格救急自動車と水槽付 消防ポンプ自動車を購入してまいります。高規格 救急自動車は岡部分署に、水槽付 消防ポンプ自動車は寄居分署に、それぞれ配備してまいります。近年 複雑多様化する災害に対応するため、最新の車両へ更新することにより、各種 災害対応能力の強化を図り、市民の安全・安心を確保してまいります。

続きまして、「都市・生活基盤」の分野、「快適で利便性の高いまち」について、ご説明いたします。

「コミュニティバス運行事業」では、国庫補助金を活用し、令和5年6月に組成した「深谷自動運転 実装コンソーシアム」による産学官連携の自動運転バスの実証実験 運行を令和5年度に引き続き実施してまいります。この取り組みにより、市内 公共交通におけるドライバー不足問題の解決を目指すとともに、コミュニティバス「くるリン」定時定路線への自動運転技術の導入を推進してまいります。

道路維持 管理事業及び、中央土地区画 整理事業ではレンガのまち深谷の中心市街地にふさわしい、魅力あるまちづくりを推進してまいります。

「道路維持 管理事業」では、深谷駅周辺地区の都市再生 整備計画に基づき、「レンガ舗装」による改修工事の設計を実施してまいります。また、「中央土地区画整理事業」では、令和2年度に整備したレンガ通りを、国道17号まで延伸してまいります。

最後に、「協働・行政経営」の分野、「みんなで創る協働のまち」について、ご説明いたします。「広域連携事業」では、新一万円札の発行に合わせて、青淵公園及び渋沢栄一記念館にて発行記念イベントを開催してまいります。新一万円札の肖像に、渋沢栄一翁が選ばれ、令和6年7月3日に発行されることを市民のみなさまと祝い、市の活性化につなげてまいります。また、令和6年度は、各市において、次のような節目の年にあたります。深谷市は、7月3日に渋沢栄一翁が肖像となる新一万円札が発行されます。本庄市は、坂東大橋 架け替え20周年、本庄早稲田駅 開設20周年の年となります。伊勢崎市は、合併20周年、田島弥平旧宅世界文化遺産 登録10周年の年となります。これらを記念いたしまして、発行記念イベントと同日に、深谷市、本庄市、伊勢崎市の3市連携による花火大会を開催してまいります。

「婚活 応援事業」では、結婚新生活 支援事業 補助金を創設してまいります。新婚世帯を対象に、住宅取得費用、住宅賃借費用、住宅リフォーム費用、及び引越費用に対し、それぞれ補助するものでございます。結婚を希望する若者や、経済的理由で結婚に踏み切れない方の結婚生活に係る経済的不安を軽減することにより、結婚しやすい環境づくりを推進してまいります。

以上が、令和6年度当初予算案における主な事業の概要でございます。お手元には、はじめに申し上げました注目事業にかかる資料のほか、各種資料を配布させていただいております。ただいまご紹介いたしました主な事業以外の事業につきましても掲載させていただいておりますので、後ほどご覧ください。

これをもちまして、令和6年度当初予算案における主な事業の概要説明を終了させていただきます。

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