気候変動適応とは

更新日:2025年08月12日

地球温暖化対策と気候変動適応

地球温暖化による人間社会への影響や自然への影響をなるべく回避するためには、その原因物質である温室効果ガス排出量を削減(または植林などによって吸収量を増加させる)し、その影響を極力抑えることが必要で、これが地球温暖化対策(緩和策)と呼ばれるものです。具体的には節電や省エネ、再生可能エネルギーの普及、森を増やすことなどが挙げられます。

しかし、緩和策の効果が現れるには長い時間がかかるため、最大限の温室効果ガスの排出削減策を行っても、過去に排出された温室効果ガスの大気中への蓄積があり、ある程度の気候変動は避けられません。例えば地球温暖化により温められた海水温度はすぐには下がらなかったり、一度溶け出した氷河も溶け続けてしまいます。その結果、温暖化に代表される気温の上昇のほか、降水パターンの変化(豪雨の頻発化等)、海面上昇等、さまざまな気候変動が発生しています。

緩和策は確かに温暖化を止めることを目指していますが、その効果が現れるまでには長い時間がかかります。むしろ、緩和策の効果が本格的に現れるまでの間も、気候変動は継続して進行します。そのため、温暖化を根本的に止める対策(緩和策)と並行して、回避できない気候変動に備える対策(適応策)=気候変動適応という考え方が不可欠となります。これは風邪をひいた時に、薬で治療(緩和策)しながらも暖かくして休む(適応策)のと同じ考え方です。

猛暑のなか熱中症にならないように水分補給する、過ごす場を考える、そのほか洪水などの災害に備える、品種改良などで高温に強い作物をつくるなど、「気候変動適応」という考え方は現在進行中の気候変動に対し、「今すぐできる対策」として重要な役割を果たします。

地球温暖化対策(緩和策)と気候変動適応(適応策)が両輪として機能することで、気候変動という長期的な課題に効果的に取り組むことができるのです。

 

(注)このページでは気候変動のひとつに地球温暖化があると整理し、気候変動適応を紹介しております。

 

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