公益社団法人日本オストミー協会埼玉県支部からの要望書

更新日:2024年12月17日

日常生活用具給付等事業における排泄管理支援用具に関する要望書
陳情者名 公益社団法人日本オストミー協会埼玉県支部
受付日 令和6年8月29日
陳情内容

給付基準額に関する見直しについて
平素より私共オストミー協会埼玉県支部に対して、温かいご支援とご協力を賜り厚く御礼申し上げます。特に障害福祉課におかれましては、私どもの協会会員をはじめ人工肛門・人工膀胱(以下ストーマ)造設者(以下、オストメイト)が皆、日頃より大変お世話になっており、ありがたく重ねてお礼申し上げます。我々オストメイトは排泄機能に障害があるものとして、ストーマ用具及び関連製品の使用が毎日の生活に必須であり、排泄管理支援用具に関する給付支援はなくてはならないものと感謝しています。
今般、その生活必需品である排泄管理支援用具について、現状をご説明するとともに、以下の事項をお願いしたく要望書として提出いたします。

要望内容
給付基準額の不足分である、消化器系(コロストミーとイレオストミーの単純平均)4,280円、尿路系(ウロストミー)3,670円を考慮し、以下金額を希望します。

消化器系ストーマ装具 8,858円(現行)+4,280円=13,138円 希望13,000円
尿路系ストーマ装具 11,639円(現行)+3,670円=15,309円 希望15,000円

昨年の市区町村に対する給付状況に関する日本オストミー協会の調査では、この直近3年で消費税率が10%に上がっていることを機に、また過去からの製品価格の値上げ状況や、自治体住民へのアンケート実施などで実態把握を行うことで、見直しに至る市区町がでてきていることがわかってきました。実際、2005年度から2024年度までの代表的なストーマ装具の価格は、平均40%値上げされており、特にここ数年は、昨今の状況から、メーカーのストーマ装具類の販売価格の値上げも相次いでいる。このような状況から、見直しが行われていない現在の給付基準額で、オストメイトの実費負担が増えてきている状況です。これらの点についてもぜひご考慮の程お願いいたします。

【回答】
人工肛門・人工膀胱(以下「ストーマ」という。)造設者の皆様におかれましては、近年のストーマ装具の価格上昇等により実費負担分が増え、日常生活の必需品でありますストーマ装具が安心して利用しづらい状況となっておりますこととお察しいたします。
ストーマ装具の基準額につきましては、平成18年に障害者自立支援法に基づき日常生活用具給付事業が市町村事業に位置付けられた際に、本市におきましても多くの市町村と同様に国の基準額を参考に定めたところでございます。
昨今の物価高騰を受け、基準額の見直しにつきまして検討を行ってまいりましたが、物価高騰の先行きが不透明なこと、国が低所得者に対し物価高騰の影響を受けている生活者支援として給付金の支給を実施したこと等から、今まで増額には至らなかった経緯がございます。
しかしながら、物価高騰の影響が中・長期化していることを鑑み、ストーマ装具をはじめ、日常生活用具全般において、価格変動や市民の声等を踏まえながら、優先順位や実施時期等を考慮し、基準額の見直しについて検討してまいりますので、ご理解賜りたいと存じます。

(表記を一部変更して掲載しております)
(令和6年10月3日)

担当課 障害福祉課

 

お問い合わせ先

秘書課 広聴係
〒366-8501
埼玉県深谷市仲町11-1
電話:048-571-1211(内線4113)
ファクス:048-574-8531

メールフォームでのお問い合せはこちら