深谷市酪農振興会からの要望書

更新日:2023年12月27日

深谷酪農持続危機へのさらなる支援を求める要望書
陳情者名 深谷市酪農振興会
受付日 令和5年7月18日
陳情内容

平素は当深谷市酪農振興会の運営につきまして、格別のご指導ご支援を賜り厚く御礼申し上げます。
さて、ご高承のこととは存じますが、酪農の置かれた現状は一段と厳しさを増しており、存続の危機に瀕しております。
飼料価格は依然として過去最高水準の高値圏にあり、加えて生産資材価格がさらに上昇基調にあります。
一方収入面では昨年11月からの生乳価格の改定もありましたが、副産物収入たる子牛価格が低迷するなど急激に進む酪農生産環境の悪化により酪農経営の成り立たない状況に晒されています。蓄えを取り崩し何とか経営をつないでいるのが現状であります。(農林水産省統計によると総合乳価104.8円/kgに対して、配合飼料価格100.1円/kgで前年比119%、牧草の輸入通関価格61.6円/kgで前年比123%と上昇しています。)
当深谷市酪農振興会においても令和4年度当初39名存在した酪農家が年度末には32名となり、1年間で実に7名もが廃業を余儀なくされました。
飼料代の支払いがとどこおり経営の継続が困難、経営努力にも拘わらず赤字が常態化、あるいは将来を嘱望された青年が希望を見出せずに酪農を断念するなど、多くの同志が残念ながら酪農から去ってしまいました。
このままでは高齢化と相まって廃業が加速し、深谷の酪農の存続が危惧されます。
実のところ生乳価格は、乳業者と酪農団体の取引交渉で決定される仕組みであって、鶏卵のように市場の需給動向で価格が決まるものではなく、まして肉用子牛価格安定制度のような国の価格補てん制度もありません。故に持続可能な生乳価格が確保されるまでの間、行政の支援措置がどうしても必要であります。
こうした状況に鑑み、既に深谷市より物価対策費として一定のご支援を戴いており誠にありがたく御礼を申し上げます。
しかしながら、近隣市町村とりわけ秩父市や寄居町等にあっては手厚い支援策を講じていると聞き及んでおります。
深谷市当局におかれましては、既にその内容を把握されているかとは存じますが、県内有数の酪農地帯である深谷の酪農の存続のため何卒これら市町村にも伍するご支援を賜りますよう切に要望するものであります。

(要望書の受領のみ)

担当課 農業振興課

 

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