深谷たまご倶楽部からの要望書

本市畜産業の振興につきまして、日ごろから特段のご支援、ご高配を賜り厚くお礼申し上げます。
さて、最近の生産現場を取り巻く環境は、新型コロナウイルス感染症の世界的な広がりが常態化した状況下ではインバウンドも期待できず、畜産物の国内需要が低迷するとともに、輸入飼料原料の高騰から国内の配合飼料価格については、平成18年当時に比べ約2倍に上昇するなど、販売環境の悪化と生産コストの増加から厳しい畜産経営環境が続いております。
さらには、ウクライナ情勢が緊迫しており、原油価格の高騰も追い打ちをかけておりますが、国内における外食産業の需要が低迷している状況下では、生産コストを販売価格に転嫁することもままならず、厳しい経営環境をより一層圧迫しております。
このような状況においても、我々畜産に関わる生産者は、更なる生産原価低減を目指し生産性向上対策、飼養改善に取り組んでおりますが、昨今の生産から販売に至るまでの環境条件下では、生産費高騰の原価吸収を経営努力だけでは到底賄えない事態に陥っております。
こうした事態に際し、埼玉県においては配合飼料価格のうち飼料メーカーの製造コスト上昇分を補助するため、1億745万2千円の緊急対策の実施を決めていただくなど迅速な対応をいただいたところです。
また、国においても昨今の燃油高騰や物価の高騰に対応するため「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」に本年新たに「コロナ禍における原油価格・物価高騰対応分」を追加していただいたものと聞き及んでおります。
深谷市におかれましては、是非ともこの交付金の趣旨を汲んでいただき、燃油や飼料等の生産費高騰により苦境に立つ市内畜産農家に対し、経営継続のためのご支援をご検討いただきたく要望いたします。

（要望書の受領のみ）