市長記者会見発表内容概要(令和5年5月)

 深谷市では、不登校児童生徒への対策として『幼保小中高のなめらかな接続』を図るなど、さまざまな不登校対策を行って参りました。

 このたび、増加する不登校傾向の児童生徒の居場所づくりを目的として、新たにすべての市内公立小中学校に、『アプローチルーム 校内教育支援センター』を設置し、その指導支援にあたる『学校総合支援員』の配置を充実しました。これにより、学力に不安のある子どもたちへの直接の学習支援やオンラインによる授業参加などを含めた『つながり支援』を行い、社会的自立につなげて参ります。

 アプローチルームについては、 令和4年4月から一部学校で試行を開始し、令和5年度に全校に設置いたしました。室内には、学習机の設置や各種発行物の掲示などに加え、共に学ぶことのできる大きい机、畳やマットを敷いたリラックスできるスペースを整備しております。

 また、学校総合支援員は、個別の学習指導支援、必要に応じた家庭訪問、オンラインによる授業支援を実施しています。

 令和4年度の成果でございますが、アプローチルームを活用した実人数が215人、アプローチルームを活用することで、教室へ復帰できた人数が41人、アプローチルームを活用することで、学校へ登校できた人数が34人という実績が見られました。

 深谷市教育委員会では、国や県が示す方針と同様、子どもたちの社会的自立を目指すこと、学校復帰という結果のみを目標にするのではなく、さまざまな『つながり』を持てるようにしていくことを基本的な考え方にして、学校・家庭・地域との連携のもと、誰一人取り残さない学校教育の実現に取り組んでまいります。

 「手紙でつむぐ『ありがとう』の思い」は、『立志と忠恕の深谷教育』のもと、渋沢栄一翁が大切にした『忠恕の心』を受け継ぐための取り組みとして平成20年度から始まり、今年で16回目の開催となります。

 今回のテーマは、「『まごころと思いやり』があふれる街で『ありがとう』の言葉を響かせよう」でございます。

 『ありがとう』は、お礼を言うときに使われますが、他にもさまざまな場面で使われています。例えば思いもかけず、人からの思いやりを感じたときや、ときには、自分が日々お世話になってきた人や もの にさえ、あふれ出る感情を込めて『ありがとう』の言葉を口にします。 人生の中で抱いた『ありがとう』の思いを、あらためて見つめ直し、手紙に綴ることで、『忠恕の心』を受け継いでいく機会を創出してまいりたいと考えております。

 作品は、市内在住・在学・在勤のかたを対象に、7月10日 月曜日から8月25日 金曜日の間、募集いたします。 募集方法といたしまして、今年は新たに、市内の公共施設などに掲示する募集ポスターのQRコードから『グーグル フォームス』の応募ページに進み、タブレットやスマートフォンからも応募ができるようにしました。これからは手軽に応募できるこの方法を中心に、取り組みを進めていきたいと考えております。なお、応募用紙による応募も可能で、応募用紙は、教育委員会のホームページからもダウンロード可能です。

 入賞者には、12月10日 日曜日 に深谷市民文化会館で行われます、『こども学びスタin深谷』内で、表彰式を予定しております。

 深谷市では、これからも、『立志と忠恕の深谷教育』のもと、渋沢栄一翁が大切にした『忠恕の心』を受け継ぐための施策に取り組んでまいります。

 畠山重忠公は、武勇の誉れ高く清廉潔白な人柄から武蔵武士の鑑と称され、平安時代末期から鎌倉時代に活躍した本市出身の武将です。  昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』に重要人物として登場し、注目を集めました。その畠山重忠公の慰霊と顕彰のため、畠山重忠公顕彰会の主催により、献花式を開催いたします。

 献花式は、市役所本庁舎の西側市民広場にて、6月22日 木曜日の午前10時30分 から 11時20分まで行います。式典では、畠山重忠公顕彰会による重忠太鼓の演奏と重忠節踊りの演舞が披露される予定です。また、献花式終了後は、一般献花を午後1時まで市役所本庁舎1階の畠山重忠公銅像前で行います。

 深谷市では、今後も深谷市出身の英雄畠山重忠公の顕彰事業を展開していき、重忠公と深谷市を広くPRしてまいります。