市長記者会見発表内容概要(平成27年2月)

更新日:2023年06月05日

【新たな予算編成方法を導入】平成27年度当初予算

まず、本市の財政状況についてですが、歳入面においては、平成28年度以降地方交付税の割増措置をはじめとする合併優遇措置の段階的縮小により歳入の先細りが確実視される一方、歳出面では、右肩上がりを続ける社会保障関係経費の増加に歯止めをかけることができず、今後も厳しい財政運営を迫られることが予想されます。

こうした状況を踏まえ、平成27年度予算編成にあたっては、歳入規模に見合った歳出の適正化と自主財源の確保を同時並行で推進し、将来にわたって持続可能な行財政運営を維持するため、総合振興計画後期基本計画との連動性を重視し、深谷市では初めて『施策別枠配分方式』を導入するとともに、既存事業をゼロベースから見直し、編成を行ったところです。

平成27年度の予算規模ですが、一般会計につきましては466億3,991万3千円、前年度対比では、24億4,933万9千円、率にしまして5.0%の減となっております。特別会計につきましては229億2万4千円、前年度対比では16億1,021万3千円、率にしまして7.6%の増となっております。企業会計につきましては110億9,129万6千円、前年度対比では5億4,899万3千円、率にしまして4.7%の減となっております。この結果、平成27年度の深谷市の総予算規模は806億3,123万3千円、前年度対比では13億8,811万9千円、率にしまして1.7%の減となったところです。

では、一般会計予算の概要について、ご説明いたします。さきほど申し上げましたとおり、平成27年度一般会計当初予算につきましては、466億3,991万3千円で、平成26年度当初予算と比較し、24億4,933万9千円、5.0%の減、となっております。これは、水道施設整備完了に伴う水道事業会計繰出金、下水道事業会計に農業集落排水事業特別会計を統合したことによる繰出金が減少したほか、事業をゼロベースで見直したことによるものです。

それでは、主な事業につきまして、総合振興計画後期基本計画における、8つの大綱を基に説明させて頂きます。

「1. 豊かな自然と潤いある環境を守り育てるまちづくり」では、環境に関する分野で、公衆衛生の維持向上・ごみの安定的な処理を進めるものです。主な事業として、「住宅用省エネ設備設置費補助事業」では、対象設備を太陽光発電システムのほか、家庭用燃料電池システム、家庭用ガスエンジンシステムなどに拡充いたします。「衛生センターの再整備」では、平成28年度までの継続費として、し尿処理施設の建て替えを実施してまいります。

「2.安心して健康に暮らせる福祉のまちづくり」では、保健・福祉に関する分野で、健康づくりの推進や保健・医療・子育て支援などの充実を図るものです。主な事業として、「地域生活支援事業」では、地域の障害者の相談支援の中核的な役割を担う機関として、基幹相談支援センターを構築いたします。また、「学童保育室整備事業」では、全小学校の敷地内に学童保育室の整備を進めてまいります。なお、従来午後6時までだった保育時間を、午後7時までに1時間延長いたします。「高齢者住宅改修費補助事業」では、介護保険・要介護認定を持たない65歳以上高齢者のいる世帯が介護予防のために住宅改修を行った際の費用の一部を補助いたします。

「3.次代を担う人と文化を育むまちづくり」では、教育・文化に関する分野で、 学校教育の充実や生涯学習・文化・芸術・スポーツの振興を図るものです。主な事業として、「渋沢栄一翁顕彰事業」では、渋沢栄一記念館の体制を整備し、来館者の受け入れ体制の充実を図るとともに、「渋沢栄一翁と論語の里の整備活用計画」に基づき、旧渋沢邸「中の家」および尾高惇忠生家周辺の駐車場を整備いたします。「学校総合支援員配置事業」では、中学校区に1名ずつ配置している退職した校長などの学校総合支援員を5名増員し、主に放課後の補習学習指導や生徒の個別支援等を行います。「岡部公民館建設事業」では、用地取得に係る調査委託を行います。

「4.便利で機能的な都市づくり」では、都市・生活基盤に関する分野で、都市の発展を支える道路網の形成や都市環境・上下水道の整備を行うものです。主な事業として、「スマートIC整備事業」では、寄居パーキングエリアにおけるスマートインターチェンジおよびその周辺の整備を進めてまいります。また、「コミュニティバス運行事業」では、4月1日より新運行体制のもと、高齢者や運転免許証を持たない人の市内移動の確保および円滑化を図ります。

「5.安全に暮らせるまちづくり」では、生活安全に関する分野で、防災対策、消防・救急体制の充実、くらしの安全対策等を実施するものです。主な事業として、「緊急災害対策事業」では、大雪時における市民の生活道路を確保するため、地域の除雪活動を支援することを目的に、建設用機械やトラクター等の機械を使った除雪作業に対して、その燃料費相当分を「除雪燃料費交付金」として支給いたします。「防災行政無線更新事業」では、平成28年度までの継続事業として防災無線のデジタル化を実施し、より市民の安全を守れるような基盤をつくってまいります。

「6.活力とにぎわいあふれる産業づくり」では、産業振興に関する分野で、全国に誇る農業、活力ある商工業、にぎわいを生む観光の振興などを図るものです。主な事業といたしまして、「特産物PR事業」では、花きの消費拡大と新たな文化の創造を目指す「ゆりサミット」を開催し、日本一を誇る深谷ねぎだけでなく、もっとたくさんの魅力を持った深谷の特産物のPRとブランド化を図ってまいります。「産業拠点推進事業」では、花園インターチェンジを中心とした拠点整備を行い、アウトレットモールを核とした市内経済の活性化を図ります。今年度は、新駅設置およびその周辺のインフラ整備を進めてまいります。

「7.参画と交流による市民が主役のまちづくり」では、コミュニティ・交流に関する分野で、市民活動の活性化や地域力のアップ、人権教育の推進等を目指すものです。主な事業として、「ガーデンシティ推進事業」、「ふかや緑の王国建設事業」について、引き続き市民と一体となり、「花のまち ふかや」を一層盛り上げてまいります。

「8.将来を見据えた都市経営」では、協働・行財政に関する分野で、協働のまちづくりや、行財政改革の推進を図ってまいります。主な事業として、「情報発信事業」では、深谷市誕生10周年記念事業として市民協働により記録映画を制作し、歴史・文化の伝承と深谷の良さを再発見することにより、協働の視点を踏まえた今後のまちづくりにいかしてまいります。新規事業である「新庁舎整備事業」では、新庁舎整備に向けた基本計画を策定してまいります。

 

【県北初】『深谷市成年後見サポートセンター』の開設

深谷市では、認知症や知的障害・精神障害などの理由により、判断能力が不十分な方々の財産や権利を保護し、その生活を支援するため、成年後見制度の活用をすすめています。今回その担い手である後見人の成年後見制度の利用に関する総合的な相談窓口として、深谷市社会福祉協議会内に「深谷市成年後見サポートセンター」を開設します。成年後見サポートセンターでは、常時センター職員が、成年後見制度についての相談や、制度を利用するための各種手続きの説明、申し立てに関するアドバイスを行うほか、法律や福祉の専門職による予約制の専門相談を行います。また、成年後見制度を活用した権利擁護活動の新たな担い手として、市民後見人の養成および活動支援を行います。今後、成年後見制度に対する理解を深めていただくため、3月14日(土曜日)に地元の社会福祉士を招き、講演会を開催するほか、高齢者の生活を総合的に支援するための拠点として設置されている「地域包括支援センター」などと連携を図りながら、制度に関する相談やパンフレットの配布による周知を行います。成年後見に関するセンターの設置は、県内では10市目、県北では初めてとなります。

【煮ぼうとうでお出迎え】第9回ふかやシティハーフマラソン

2月22日(日曜日)に、深谷市仙元山公園および市内競技コースを会場として「第9回ふかやシティハーフマラソン」を開催いたします。開催種目といたしましては、高校生・一般を対象とした『ハーフ・10km・5km』並びに中学生・小学生・親子を対象とした『3km・2.4km・1.6km』の6種目となっています。その中でもハーフと10km種目については、県北では唯一の日本陸上競技連盟の公認コースとして実施するものでございます。申込み状況は、すでに1月9日に受付を終了し、全国各地から 計5,581人の申し込みがありました。また、本大会の招待選手として、「最強の市民ランナー」として知られている埼玉県庁職員の川内優輝選手や、箱根駅伝に出場した城西大学をはじめとする、6つの大学の駅伝部および陸上競技部の選手が出場いたします。競技以外では、毎年好評をいただている、参加選手への「深谷名物 煮ぼうとう」のサービスや、太鼓愛好団体による沿道からの激励など、にぎやかに行ってまいります。なお、今大会は競技終了後、昨年世界文化遺産に登録された富岡製糸場に関わりを持つ、渋沢栄一翁をはじめとする「深谷の三偉人」史跡巡りバスツアーを、マラソン参加者を対象に企画いたしました。マラソン大会と併せ深谷市の歴史にもふれていただければ幸いです。

【115種130本の梅】ふかや緑の王国 第7回梅まつり

深谷市の早春の風物詩『第7回梅まつり』を2月28日(土曜日)、3月1日(日曜日)に開催いたします。ふかや緑の王国には、現在115種、130本の梅があり、早咲きの梅は春を待てずに咲き始めており、梅まつりの頃にはちょうど見頃となると思います。さらに、梅の木の株元には、例年福寿草もその姿を見せてくれています。主なイベントとして、「琴の演奏」や「盆栽の展示」、着物を着て来園したかたには、お茶会参加券をプレゼントする「梅まつりに着物で行こう」や、ふかや緑の王国の、さまざまな春を感じ、俳句を詠んで応募いただく「俳句吟行会」などたくさんの催しを行います。王国ボランティアの皆さんによる手づくりの体験イベントコーナーもあり、ふかや緑の王国の素晴らしさや、市民協働の楽しさを感じていただけると思います。また、大木にロープ一本で登る「ツリークライミング」、若手花卉生産者の「花のプリンスクラブ」によるキッズガーデニング教室なども人気のイベントです。さらに、王国ボランティア手づくりの「王国特製窯焼きピザ」や「王国汁」、「王国焼いも」を始め、「深谷泥ねぎの一本焼き(深谷カルソッツ)」など飲食や物販も行います。詳しくは、配布のチラシをご覧ください。次に、第5回ふかや緑の王国写真コンテストの結果についてご説明いたします。コンテストには、昨年の1月から12月までの間に撮影された「ふかや緑の王国の魅力」をテーマにした70作品の応募があり、王国ボランティアの投票により受賞者が決定しました。なお、梅まつりに合わせて、写真コンテスト表彰式を28日(土曜日)午前11時30分から行います。市民が作り市民が守り育てる市民の森、ふかや緑の王国で皆さまのご来場をお待ちしております。また、例年3月中旬までは、遅咲きの品種もあり梅まつりの終了後も楽しめますので、重ねてご案内いたします。

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