市長記者会見発表内容概要(平成30年2月)

更新日:2023年05月31日

【「元気と笑顔の生産地 ふかや」の実現に向けて】第2次深谷市総合計画(基本構想・前期基本計画)を策定

第2次深谷市総合計画は、現行の総合振興計画が、平成29年度末をもって計画期間が終了となりますことから、これに代わり、今後のまちづくり、及び市政運営の総合的指針として 新たに定めるもので、去る、平成29年12月の市議会定例会におきまして議決をいただいたものでございます。

それでは、総合計画の内容につきましてご説明いたしますので、お手元の「第2次 深谷市 総合計画 概要版」をご覧ください。概要版の1ページ目の中ほどをご覧ください。本計画の構成は、「基本構想」と「前期基本計画」の2層となっております。まず、基本構想でございますが、計画期間は、平成30年度から平成39年度までの10年間であり、市民と行政の共通の目標となる「将来都市像」と、その実現に向けた「まちづくりの方向性」を6つの分野から「まちのイメージ」として表しております。また、図の緑色の部分である前期基本計画の計画期間は、平成30年度から平成34年度までの5年間で、将来都市像を実現するため、「主要プロジェクト」と、各施策を体系的に定めた「行政分野別計画」を表しております。

続きまして、2ページをご覧ください。この計画では、今後10年間における、市民と行政の共通の目標となる将来都市像として「元気と笑顔の生産地 ふかや」を掲げております。これは、ページの下段にありますとおり、農家の人々が、丹精を込めて生み育てる農作物のように、また、渋沢栄一翁が、我が国近代の礎を築き上げるために生み出してきた企業のように、『「元気」や「笑顔」が生まれるまちでありたい』との想いを「生産地」という言葉に込めて掲げたものでございます。「生産地」という言葉でございますが、深谷市には、深谷ねぎをはじめとした農作物のほか、「近代日本経済の父」と呼ばれる渋沢栄一翁などの人材、多数の企業、伝統や文化、地域活動などがあり、それら一つひとつが、現在に至る深谷市をつくり上げてきたものでございます。このことは、深谷市が、まさに多様な価値が生まれる「生産地」としての特色を持っているということであり、これを深谷らしさとして将来都市像に掲げたところでございます。

続きまして、3ページと4ページをご覧ください。こちらは、将来都市像実現に向けた「まちのイメージ」といたしまして、子育て・保健・福祉などの分野ごとに6つのまちづくりの方向性を表したものでございます。

続きまして、5ページと6ページをご覧ください。こちらは、前期基本計画に掲げました主要プロジェクトでございます。前期基本計画には、将来都市像の実現に向けて、先導的かつ重点的に推進すべき取り組みといたまして5つのプロジェクトを表しております。主要プロジェクトの「主な取り組み」については、ソフト事業を中心に掲げ、行政 分野別計画に位置付けたハード事業と一体的に推進することで成果を高めていくこととしています。1つ目は、「出産・子育て 安心 ふかやプロジェクト」、2つ目は、「シニアが輝く ふかやプロジェクト」でございます。

6ページに移りまして、3つ目は、「花園インターチェンジ拠点発!元気な産業 ふかやプロジェクト」、4つ目は、「暮らし 安心 ふかやプロジェクト」、5つ目は「魅力発信! 知って 見て 好きになるふかやプロジェクト」でございます。これらの各プロジェクトには、成果を測る指標といたしまして「プロジェクト指標」を設定しております。

続きまして、7ページをご覧ください。こちらは、行政 分野別計画といたしまして、6分野から、今後取り組む、35の施策を体系的に示すものでございます。また、これら施策におきましても、主要プロジェクトと同様に成果を図る指標を設定しております。なお、計画の策定過程につきましては、記者会見資料の2ページに記載しておりますので後ほど、ご覧ください。

【今、そして未来も元気と笑顔にあふれるふかやのために】平成30年度当初予算案

続きまして『平成30年度 当初予算案』につきまして、ご説明いたします。

こちらには、当初予算案の概要をまとめています。詳しい内容につきましてこちらのフリップでご説明いたします。平成30年度は、第2次深谷市総合計画の初年度にあたります。平成30年度当初予算は、新たな総合計画の力強い一歩を踏み出すための予算として編成いたしました。第2次深谷市総合計画に掲げる「元気と笑顔の生産地 ふかや」の将来像を目指し、今、そして未来も元気と笑顔あふれる ふかやのために、将来を見据えた取り組みを推進してまいります。

平成30年度の予算規模ですが、一般会計は、516億1,085万4千円、前年度対比は、12.3パーセントの増です。主な要因は、合併特例債の活用可能期限である平成32年度を見据え、新庁舎の建設、消防分署の建設、岡部公民館の建設など大規模事業を集中して実施することによるものでございます。特別会計は、298億9,679万1千円、前年度対比は、12.7パーセントの減です。この結果、平成30年度の総予算規模は815億 764万5千円、前年度対比は、1.6パーセントの増となりました。

次に、第2次深谷市総合計画前期基本計画に定めた5つの主要プロジェクトごとに、それぞれの主な事業展開をご説明いたします。こちらが5つのプロジェクトとその主な事業展開でございます。また、併せて、こちらの「その他の主な事業」につきましてもご説明いたします。

それでは、『出産・子育て 安心 ふかやプロジェクト』から、ご説明いたします。

「母子健康 包括支援事業」では、「赤ちゃん相談事業」を、新たに実施してまいります。深谷市では、平成29年7月に「母子健康 包括支援センター」を開設し、すべての妊産婦などの状況を把握し、必要に応じて支援プランの作成などを行ってまいりました。平成30年度からは、「赤ちゃん相談事業」として、特に、乳児期 初期における発育・授乳・育児などに関する母親の抱える不安に対し、助産師などによる個別相談の機会を設け、さらなる妊娠、出産から子育て期にわたる切れ目のない、きめ細やかな支援を実施し、育児不安の解消を図ってまいります。

「学力向上 推進事業」では、新たに市立の全小学校、中学校で「標準学力検査」を実施してまいります。学習内容が難しくなる小4、中1を対象に実施し、全国標準の学力を把握し、日々の授業の改善に役立てていくことで、学習における「つまずき」の早期解決につなげてまいります。さらに、地域の人材を活用した放課後などの学習機会として、中学校における「ステップアップ レッスン」に加え、新たに小学校では「ふっかちゃん 夕やけ計算道場」を実施し、学習支援体制の充実に取り組みます。また、新たに「中学生英検・数検サポート」を実施します。英検については、市立中学校の3年生、数検については、市立中学校の2年生の全員が年1回受験し、その費用の全額を市が補助するものです。加えて、英検においては、地域人材の活用による、2次の面接試験 対策講座も実施してまいります。なお、英検で、全員・全額補助とするのは、県内では、3番目の取り組みとなり、数検で、全員・全額補助とするのは、県内で初めてとなります。このような取り組みにより、児童生徒の学習意識を喚起し、学力の向上につなげてまいります。

続きまして、『シニアが輝く ふかやプロジェクト』でございます。

「健康づくり推進事業」では、本年3月に制定予定の「健康づくり推進条例」により、シニア世代を含めた市民の健康増進を一層、図ってまいります。運動による健康づくりを強化していくため、運動実践講座の実施や、ウォーキング事業の拡充などを図ってまいります。

「就業支援事業」では、シニア人材と市内企業のマッチングを支援してまいります。シニア世代が活躍するためには、雇用環境を充実させる必要があります。そのため、新たに市内企業へ個別訪問を実施し、企業ニーズの把握に努めてまいります。また、ハローワークや埼玉県セカンドキャリアセンターとの連携を図るなど、シニア世代の就業を促進してまいります。

続きまして、『花園インターチェンジ拠点発!元気な産業 ふかやプロジェクト』でございます。

「産業価値 向上事業」では、新たに「産業ブランド推進室」を設置し、これまで個別に実施してまいりました「ふるさと納税」、「6次産業化」、「ブランド化」を、一体的かつ効果的に推進してまいります。地域資源を活用した事業展開を、一体的に推進することにより、市内産業の「高付加価値化」と「販路拡大」を実現してまいります。

続きまして、『暮らし 安心 ふかやプロジェクト』でございます。

「応急手当 普及啓発事業」では、AEDが設置され、かつ、普通救命講習などの受講修了者がいる事業所を、「AED協力事業所」として新たに認定してまいります。また、AED協力事業所には、その旨を明示するためのステッカーを掲示してもらい、緊急時におけるAEDの活用を促し、市民の命を守る体制づくりを推進してまいります。

「防災機能 強化事業」では、地域における防災力の充実を図ってまいります。まず、新たに「災害 図上 訓練」として、自主防災組織ごとに地図を囲み、災害をイメージして、地域の課題を発見し、災害対応や、事前の対策などの検討、地区別のハザードマップなどの作成をしてまいります。また、地域の防災リーダーを育成するため、新たに、防災士資格の取得補助を行うとともに、日頃からの災害に対する備えの重要性を啓発する「イツモ防災講座」を平成29年度に引き続き実施し、自助意識の高揚を図ってまいります。

続きまして、『魅力発信! 知って 見て 好きになるふかやプロジェクト』でございます。

「シティセールス推進事業」では、積極的に「ふかや」の魅力を発信してまいります。市の魅力を上げるため、住みよいまち、働きやすいまち、子育てしやすいまちのイメージを発信していくことが必要です。まず、新たに「メディアプロモーション」として、テレビや、雑誌媒体などを活用した戦略的な情報発信を行ってまいります。また、新たに統一的なロゴ・キャッチコピーを作成し、市のイメージ向上、深谷へのシビックプライドの醸成を図ってまいります。これらの取り組みを通じ、深谷に住みたい人、住み続けたい人を増やし、市の人口減少の抑制に取り組んでまいります。

「協働のまちづくり 推進事業」では、「人材バンクの 新しいかたち」として、新たに「技活」を推進してまいります。「技活」とは、技術や知識をもった市民を「技人」と称し、「技人」を動画で紹介し、興味を持った方と 繋げるしくみです。技術や知識をもった市民を応援することで、シビックプライドの醸成にも繋がるものと考えています。また、様々な人や場所と繋げることで、活躍の場の提供はもとより、市民が主役となった情報発信へと進化させていこうとするものであります。

続きまして、これまで主要プロジェクトでご紹介したもののほか、主な事業について、ご説明いたします。

「新庁舎 整備事業」では、安全・安心な防災拠点、シンプルで機能的な庁舎を整備してまいります。平成32年度中の供用開始に向け、建設工事に着手してまいります。

「岡部公民館 建設事業」では、地域コミュニティの拠点と位置付け、施設内に 図書館分館、総合支所機能を有する複合施設として整備してまいります。平成31年度中の供用開始に向け、建築工事に着手してまいります。

「消防分署 耐震化事業」では、市内5分署のうち、4分署について、建て替えを進めてまいります。4分署のうち、川本分署、藤沢分署については、平成31年度の供用開始に向け、工事に着手してまいります。「非常用発電機」、「地震連動 開放シャッター」を整備するなど、機能の拡充を図り、大規模地震 発生時にも、消防機能を維持し、消防活動の拠点となる施設として整備してまいります。岡部分署、豊里分署については、設計を実施してまいります。

「公立学童保育室 運営事業」でございますが、深谷市では、平成28年度中に全小学校敷地内における学童保育室の整備は既に完了しておりますが、さらなる保育環境の充実に取り組んでまいります。平成30年度は、上柴西学童保育室の増築と岡部西学童保育室の建て替えを実施してまいります。

「産業拠点 推進事業」では、平成32年度中のオープンを目指し、花園インターチェンジ拠点整備事業を推進してまいります。予定地には、本年10月に、秩父鉄道の新駅である「ふかや花園駅」が開業予定となっております。また、土地区画整理事業の認可に向けて手続きを進めており、認可後、必要な事業費を補正予算で追加してまいりたいと考えております。

以上が、平成30年度当初予算における主な事業概要でございます。なお、詳しい資料につきましては、お手元の資料をご確認ください。

お問い合わせ先

秘書課
〒366-8501
埼玉県深谷市仲町11-1
電話:048-574-6631
ファクス:048-574-8531

メールフォームでのお問い合せはこちら