アンダーパスの整備について (市長への手紙 内容と回答)

国済寺の区画整備地内に新設する「アンダーパス」について、2,3日前に市議会議員有志の会報のようなものが新聞折り込みで届きました。その中なかで、掲題に関する事項がありました。
当初、跨線橋の計画がされていたものが地元民の要望により、アンダーパスに変更され、その維持費を含めたコストアップが説明されていました。一部の人のために掛かるコストの大きさに驚いています。
私は、広報を毎月全て読んでいますが、このような議論が掲載された記憶はございません。
市議、及び市長はどのような審議で一部の人に「忖度」と思われるような決定をしたのかの経過を説明して頂きたいです。また、市長個人の意見も聞きたいです。私が思うには、言うまでもなく、財政の健全化は「ランニングコストの削減」が今後の少子化を考える中で一番必要なことです。極論すれば「単なる踏切」でも良いはずです。JRが認めないというが…。もし、跨線橋が嫌ならば、道の両側を公園にすればよいのではないでしょうか。
代案含めて、質問致します。回答をお願いいたします。

（ご意見の表記を一部変更して掲載しております）

（受付日 平成31年2月1日）

●●様からご意見をいただいたアンダーパスは、都市計画道路原郷上野台線の一部となります。この都市計画道路原郷上野台線は、同じく都市計画道路である北通り線と南通り線を南北に結ぶ道路として、昭和38年3月に最初の都市計画決定を行いました。この原郷上野台線は、現在事業中の国済寺土地区画整理事業地内と、既に区画整理事業が完了している上柴地区との間にあるJR高崎線の立体交差部が完成すれば全線開通となります。
当初、この立体交差部の構造につきましては、オーバーパスで計画されておりましたが、平成23年3月に現在のアンダーパスへと都市計画の変更を行いました。この変更の経緯としましては、平成9年に上柴町西一丁目自治会より陳情書が提出されたことや、平成13年に同自治会より高架橋建設計画の反対意見が提出されたことなどがきっかけとなり、この立体交差部の構造について地元自治会と協議を行い、また市の内部におきましても検討を行い、都市計画の変更に必要な関係機関との協議及び手続きを整え、アンダーパスへと都市計画の変更を行っております。
市議会につきましては、議員一般質問での答弁や議員全員協議会等で、当アンダーパスについて報告・説明をさせていただいております。この回答の末尾に、市議会での審議の一覧とアンダーパスが特集された「市議会だより51号」のリンク先を掲載させていただきますのでご参考ください。
●●様からご提案の「踏切」につきましては、道路法により「道路と鉄道との交差は、原則、立体交差としなければならない」と規定されており、新設道路の場合、踏切による平面交差は不可となっております。また「道の両側を公園にすればよいのでは」とのご提案ですが、オーバーパスで整備し、その両側を公園にとのことかと存じますが、公園にするためには用地買収や建物・物件等の移転が必要となり、所有者からの同意が必要不可欠となってまいります。
道路の整備にあたりましては、規模の大きさに係わらず地元自治会、周辺住民、土地・建物の所有者等と合意を図りながら進める必要があり、当アンダーパスにつきましても合意形成のもと、事業を進めているところでございます。
私としましても、市議会での審議を経て、地域住民の皆さまのご意見も伺いながら、整備を進めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をお願い申し上げます。

【市議会での審議について】
・平成29年3月議会の本会議及び予算特別委員会で審議
議案第17号 平成29年度深谷市一般会計予算（地下埋設物調査設計）
・平成30年3月議会の本会議及び予算特別委員会で審議
議案第24号 平成30年度深谷市一般会計予算
・平成30年3月19日 議員全員協議会
原郷上野台線アンダーパスの再積算による事業費について（報告）
・平成30年4月24日 議員全員協議会
原郷上野台線アンダーパスの事業実施について（報告）
・平成30年6月議会の本会議及び産業建設委員会で審議
議案第47号 平成30年度深谷市一般会計補正予算（第1号）
（上柴側の地下埋設管切り回しに係る経費）
・平成30年12月議会の本会議及び総務委員会で審議
議案第101号 工事請負契約の締結について
（原郷上野台線汚水管雨水管切り回し工事）

【ふかや市議会だより第51号】http://www.city.fukaya.saitama.jp/gikai/shigikaidayori/heisei30nenndo/1532667383081.html

（回答日 平成31年2月26日）