渋沢 栄一 デジタルミュージアム【shibusawa eiichi digital museum】

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23.栄一翁に聞く好きな食べ物・趣味

更新日:2016年3月31日

 栄一翁、翁はにぼうとが好きだと言うことは聞いておりますが、酒やたばこ、好きな食べ物についてお話をお聞かせください。

 栄一翁「酒はあまり飲まない。浪人している時とフランスから帰った頃は少し飲んだが、もともとあまり好きではなかったから、いつからともなく止めてしまった。タバコもそれほど好きではなかったので、明治27年に癌(がん)を患(わずら)ってからよした。食事については、なんでもあるものを食べる。でもうまい、まずいくらいはわかる。料理の事も多少わきまえている。小さい時、東の家(ひがしんち)でお客があるような場合は、いとこの喜作(きさく)と一緒に駆(か)り出され良く料理の手伝いをした。甘いものは好きで良く食べる。中でも飴(あめ)が一番よい。食事の時は芋(いも)と茄子(なす)が一番旨(うま)い。いつの頃からかはっきりしないが、オートミールは毎日食べるようになった。オートミールは大変旨い。あっさりしていて、あれを食べないと食事をしたような気がしないね。」

 次に、ご趣味にはどんなものがありますか。

 栄一翁「趣味はあまり多くはない。字を書くことは趣味の一つだ。趣味とは言えないと思うが、本は読んだ。詩も作った。将棋は上手だよ。福沢諭吉(ふくざわゆきち)氏は強かったが、一度大隈重信(おおくましげのぶ)さんのところでやって私が勝った。碁もやった。尾高幸五郎(おだかこうごろう)さんが大変好きでよく教わったが、彼はいつまでたっても下手(へた)で、私より二目くらい下だった。将棋も碁も好きではあったが、やり始めると時間をとられていけないから、明治20年頃、するのを我慢して全く止めてしまった。撃剣(げきけん)は少しやった。流儀は神道無念流(しんとうむねんりゅう)で目録を貰うところまでなったが師の渋沢新三郎(しぶさわしんざぶろう)さんと仲違(なかたが)いして、目録は貰わないでしまった。魚釣りもやったがそれほど好きではなかったね。」

〔文・篠田鼎一郎さん/平成17年11月号掲載〕

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