渋沢 栄一 デジタルミュージアム【shibusawa eiichi digital museum】

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1.渋沢栄一翁と「にぼうと」

更新日:2016年3月31日

 八基小学校四年生の児童四名が、大島先生に引率されて総合学習のために私の家に来られました。そして、(1)「にぼうと」について、(2)渋沢栄一翁についての質問がありました。
 渋沢栄一翁はなぜ「にぼうと」が好きなのかと問いかけてきました。私は、八基地区は水田が少なく、耕地の九割四分ほどは畑地であることをお話しました。「ですから、麦が主な食料となるわけですね。よって、その調理法を工夫することが昔からなされたのです。『にぼうと』はその一つですよ」と答えました。
 「世界の偉人である渋沢翁が『にぼうと』を好んで食べますと、村人たちはそれにあやかって『にぼうと』を食べるようになったのです」と説明しました。
 渋沢翁は、昭和六年にお亡くなりになりました。その翌年に、血洗島の吉岡来作さんの提案で、渋沢翁の生まれた「中の家」のご主人である渋沢治太郎さんと相談、「にぼうと会」が開催されたのです。しかし戦争が始まり、その会は中断されてしまいました。戦後八基公民館主催で復活し、昨年の11月11日(渋沢翁の命日)に「にぼうと会」は回を重ねて第24回となりました。その際、渋沢翁のお写真に「にぼうと」を供え、八基小学校の校歌を歌うのです。八基小学校の校歌は、埼玉県の小学校でも最も古いのです。渋沢翁の長女である穂積歌子さんの作詞です。そこで、私は児童といっしょに校歌を歌いました。
 さらに児童の質問に対し、八基村は、血洗島や下手計などの昔の八つの村が一つになって成立したこと、それも渋沢翁のご意見に基づく村の名であることをお話いたしました。「校章はそのことを意味しています。校章の色は、藍色でしょう。これはこの地方が染料の藍の名産地であったことによるのですよ」と説明したのです。かわいい児童たちは一生懸命メモを取りました。実に楽しいひとときでした。

〔文・鳥塚惠和男さん/平成16年1月号掲載〕

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