市長記者会見発表内容概要(平成23年10月)

更新日:2023年06月05日

「渋沢栄一没後80年記念事業」について

 渋沢栄一没後80年記念事業」につきまして、先日の会見でもご案内いたしましたが、今回はその中の目玉事業をご説明いたします。

   『記念シンポジウム』につきましては、渋沢栄一の幅広い活躍にならって、地域経済の再生や起業家精神の育成などに触れつつ、東京商工会議所の岡村会頭、ドトールコーヒーの鳥羽会長、上田埼玉県知事をはじめとするパネラーの方々が、現代のこの国における課題を討論いたします。是非多くの方々が、渋沢栄一の生地まで足を運び、熱いシンポジウムに、ご参加いただけますようお願いいたします。

  次に『渋沢栄一ゆかりの史跡めぐり』に伴い、旧渋沢邸「中の家」や旧煉瓦製造施設などで行います、主なイベントをお知らせいたします。

  旧渋沢邸「中の家」では、企画展「深谷の生糸産業と富国館」を開催します。明治から大正時代に深谷で営まれていた、埼玉県下最大規模の製糸工場である富国館を紹介する展示会です。展示する資料は、福島市在住の富国館経営者の子孫の住宅から発見されたもので、工場の様子を写した写真や渋沢栄一揮毫の「富国館」の扁額、使用していた木桶などで、養蚕の盛んだった深谷の生糸産業の発展をうかがい知ることができます。また、古建築を専門とする建築士の案内により未公開の土蔵をめぐる「蔵めぐり」も募集いたします。門前では、渋沢家ゆかりの藍染見学、書道ガールズたちによる「栄一の言葉」のパフォーマンス、「中の家」自生の竹を使用した竹トンボ作り教室などを実施いたします。

  また、旧煉瓦製造施設の特別公開では、煉瓦窯の外観を見られるようホフマン輪窯の覆屋の中を、ライトアップいたします。これまでと違った視線で、巨大な煉瓦窯を眺めていただきたいと思います。また、会場では、昔の煉瓦に刻印したのと同様の、上敷免製の刻印がある煉瓦ペンダントを記念品として販売いたします。渋沢栄一ゆかりの史跡を、スタンプラリーを楽しみながらめぐり、秋の一日を楽しく過ごしていただければと思います。

   『深谷市産業祭』につきましては、今年の産業祭は、大きく生まれ変わります。会場が既存の商店街があるJR深谷駅や旧中山道周辺という日常空間である“まちなか"となりました。江戸時代においては宿場町として栄えた中山道沿いを軸に、現在の「街なか」の商店街という、既存の商業空間を設定いたしました。商店街という日常の空間に産業祭という、市内産業に関する一大イベントを持ち込むことで、かつての“にぎわい"を取り戻す流れをもつくり出せればと考えております。

  産業の魅力を発信するためのイベントとして、農作業をする楽しさや、快適さを感じることができる新しい「野良着」を提案・発表する「ふかや野良着コレクション」を開催いたします。

  また、渋沢栄一が創設に関与した企業や精神を受け継ぐ企業にお集まりいただき、栄一が現代に残した、その精神の一片を表現いただきます。

  さらに、産学官連携事業「ゆめ・たまご」では、市内各事業者が、栄一の精神を今の時代の中でいかに継承していくのかを、それぞれの視点から表現してまいります。

  そのほかにも、麺類最強の称号をかけた郷土料理の味くらべ対決「N-1・グランプリ」には、初参加を含め11団体が参加いたします。

  さらに、「夜の産業祭」というコンセプトで、深谷商工会議所青年部が、「人と人」、「人とお店」をつなげるイベント「深谷deまちコン」を12日の夜に開催いたします。

  産業祭当日は、市内3箇所から無料送迎バスを運行いたします。無料送迎バスをご利用いただければ、会場へのアクセスも便利になっておりますので、大勢の方に、今年の産業祭にご来場いただき、深谷産の“イイモノ"、“魅力"を見つけていただければと考えております。

  続きまして『深谷市地域医療フォーラム』につきましては、医師不足などに伴う地域医療の崩壊が全国的に問題となっていますが、深谷市においても小児救急医療をはじめ、休日や夜間の救急医療体制を維持することが厳しい状況です。地域の財産である「地域医療」が大きな危機に直面している今、医療関係者、行政、市民が共通理解のもと、「地域医療」を守るためどうすべきかを考える機会として、「深谷市地域医療フォーラム」を開催します。

  第一部では、埼玉医科大学 特任教授 宮山徳司氏の基調講演、第二部では「地域医療を守るために何が必要か」をテーマに、医療関係者、行政、市民の代表がそれぞれの立場で意見を交わすパネルディスカッションを行います。

  本フォーラムの開催により、医療関係者、行政、市民が情報を共有し、意見交換することで、一体となって地域の医療を支えていく気運が、高まることを期待するものです。

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「まごころ先生派遣事業」について

 渋沢栄一が大切にした「立志の精神」や「忠恕の心」を、深谷市の次代を担う子どもたちが学び、心身ともに健やかに成長していくために、「まごころ先生 派遣事業」を導入いたしました。「まごころ先生 派遣事業」では、小・中学校での『道徳の時間』に、地域で活躍する方々を、「まごころ先生」として派遣し、栄一翁が大切にした、夢やこころざしをもつこと、まごころや思いやりを大切にすること、などについて語っていただきます。今後、24年2月下旬まで、市内の全小・中学校29校が指定する学年の全学級へ、1回ずつ派遣を予定しております。

  深谷市では、今後も、児童・生徒の心身ともに健やかな成長のために、深谷市の特色を生かした道徳教育の推進を、目指してまいります。 

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「こころの体温計」について

 自殺予防対策の一環として、携帯電話やパソコンを使って気軽にメンタルヘルスチェックができるシステム「こころの体温計」を11月1日から運用開始します。

 「こころの体温計」は、利用者が健康状態や人間関係、住環境などの質問に回答することで、ストレス度や落ち込み度が、絵によって表示され、心の健康状態をチェックすることができます。また、結果とあわせて、市の相談窓口や関係機関の連絡先が表示されますので、悩みや心配ごとの内容に合った相談先を知ることができます。

  自殺の原因は、健康問題だけでなく、経済や生活問題、介護や夫婦間の問題など多岐にわたっています。こうした悩みや心配ごとをもったかたを、早めに適切な相談窓口や関係機関につなげることが、自殺を未然に防ぐ対策として重要となります。

  「こころの体温計」の導入により、市民の皆さんが、心の健康に関心を持っていただき、心の病気などの早期発見、早期対応につなげ、自殺予防に取り組んで参りたいと考えています。

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「第3回ジャパンバードハウスコンテスト」について

 今回で第3回となる「ジャパンバードハウス コンテスト」ですが、9月30日までに、市内外をはじめ県外からも作品が寄せられ、人間審査の部35作品、鳥の審査の部41作品、合計76作品のバードハウスが集まりました。10月11日に審査会を開催し、人間審査の部の各賞が決定いたしましたので、発表させていただきます。審査方法は、デザイン、アイデア、自然や環境への配慮、組立の正確さなどについて審査し、市内建築家のハヤマ カオリさんほか、4名の方に評価いただきました。

  また、鳥の審査部門つきましては、11月下旬にバードハウスを実際に設置し、指定した鳥が入るかどうかを、来年の6月中旬にかけて経過観察していきます。

  続きまして、11月19日土曜日から27日日曜日まで、開催される、秋の王国フェスタについてご説明します。主なイベントとして、紅葉ライトアップとあかり展、最後の2日間には、秋まつりが開催されます。ポニー乗馬体験、魚のつかみ取り、芋煮会や探鳥会、王国探検スタンプラリーなど盛りだくさんです。ご来場をお待ちしております。

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