市長記者会見発表内容概要(平成31年2月)

更新日:2023年03月27日

【『元気と笑顔の生産地 ふかや』への取り組み】平成31年度 深谷市当初予算案

『平成31年度 深谷市当初予算案』につきまして、ご説明いたします。資料の1枚目をご覧ください。こちらには、当初予算案の概要をまとめています。

詳しい内容につきましてこちらに設置しておりますモニターにより、ご説明させていただきます。なお、モニターと同様の資料を、お手元に用意しておりますので、併せてご覧ください。 平成31年度は、第2次深谷市総合計画の2年度目にあたります。そこで、当初予算は、総合計画に掲げる将来都市像の実現を、一層確かなものとするための予算として、編成いたしました。総合計画に掲げる『元気と笑顔の生産地 ふかや』の将来都市像を目指し、将来を見据えた取り組みを推進してまいります。

平成31年度の予算規模でございますが、一般会計につきましては、 539億570万4千円、前年度対比では、4.4%の増となっております。主な要因は、合併特例債の活用可能期限である、平成32年度を見据え、新庁舎や消防分署の建設など大規模事業を集中して実施することによるものでございます。

特別会計につきましては、314億 2,336万8千円、前年度対比では、5.1%の増となっております。この結果、平成31年度の深谷市の総予算は 853億2,907万2千円、前年度対比では 4.7%の増となりました。

次に、第2次深谷市総合計画に定めた5つの主要プロジェクトごとに、それぞれの主な事業展開をご説明いたします。こののち、順を追ってご説明いたしますが、こちらが5つのプロジェクトの主な事業展開でございます。

初めに、『出産・子育て安心ふかやプロジェクト』では妊娠、出産から子育て期まで、子育て世代のライフステージに応じたきめ細やかな支援策を実施してまいります。

「母子健康包括支援事業」では、産後ケア事業として宿泊型・日帰り型に加え、新たに、支援を必要とする家庭へ訪問し、相談を行うアウトリーチ型のサポートを実施してまいります。深谷市では平成29年7月に、母子健康包括支援センターを開設し、全ての妊産婦に保健師等の専門職による支援を行ってまいりました。今後も母子の様々な悩み等に対応し、心身のケア、育児サポートなど切れ目のないきめ細やかな支援体制の更なる充実を図ってまいります。出産と子育ての両立のためには、安心して子どもを預けられる保育環境が不可欠です。

「私立保育施設運営事業」では、本年10月より実施される国の保育料無償化に加え、第3子以降の0~2歳児の保育料について、認可外保育施設、私立幼稚園においても無償化などの支援を拡充し、安心して子どもを預けられる環境の充実を図ります。

また、保育施設の整備を進めるため、深谷西保育園の建て替えをいたします。これにより市内すべての保育園で耐震化が完了いたします。本市は保育の実情に合った受け皿を確保するため、本年度利用定員の増加を行う既存の保育所を対象に、整備費の一部を補助し、待機児童の解消を図るなど、子育て政策の充実に努めてまいりました。今後も中長期的な保育ニーズを把握し、こどもの安全を確保しながら、出産・子育てと仕事の両立を支援していきます。

「幼稚園給食事業」では幼稚園給食拡充のための整備を進めてまいります。現在、公立幼稚園全10園のうち、3園で給食を提供しておりますが、平成32年度から、新たに5つの幼稚園で給食を提供してまいります。そのため平成31年度は施設改修や、必要な備品等を整備してまいります。本市はこれまで、小中学校の自校式給食を進めるとともに、全ての小中学校に栄養士を配置し、栄養士による指導の充実を図るなど、学校給食による食育を進めてまいりました。この取り組みをさらに拡充し、子どもたちの健やかな成長を支えてまいります。これに加え、平成33年度から、多様化する保育ニーズや幼児教育の無償化に対応するため、新たに3歳児の受け入れや預かり保育の延長、長期休業中の預かりを実施していく予定です。今後も保育ニーズをとらえた保育サービスのさらなる向上に努めてまいります。子どもたちの確かな学力の向上のため、本市では様々な取り組みを行っております。

「学力向上推進事業」では学習内容が難しくなる小学校4年生、中学校1年生を対象に、標準学力検査を実施し、その結果を日々の授業の改善に役立てております。また、中学生の学習意欲及び学力の向上を図るため、英語検定と数学検定の検定費用を補助していくとともに、地域人材を活用した検定合格サポート講座を開催してまいります。さらにフォローアップとして小学生を対象とした「ふっかちゃん夕焼け計算道場」や中学生を対象とした「ステップアップレッスン」を実施し、子ども達の学習のつまずきの早期解決と、確かな学力の向上を引き続き支援してまいります。

続きまして、『シニアが輝くふかやプロジェクト』でございます。シニア世代は、社会参加が可能な元気な方々が多く、今後の社会を支える現役としての活躍が期待されます。こうしたシニア世代の健康増進、コミュニティ活動への参加、雇用環境の充実など様々な取り組みを実施してまいります。

「健康づくり推進事業」では、市民の健康づくりを応援する飲食店等の事業者を、「健康づくり応援店」に認定する事業を開始し、健康づくりの機運を高めてまいります。また、食育講演会や各種栄養教室、相談事業等を実施し、食育を推進してまいります。さらに、『ふかや毎日プラス1000歩運動』や運動実践講座など、市民、関係機関、行政の協働の取り組みにより、市民の健康に対する意識の高揚を図り、健康づくり活動を支援してまいります。

「高齢者自立支援事業」では、地域の中の歩いて通える場所で継続して体操を行う、「住民主体の通いの場」の立ち上げを支援してまいります。現在、市内15か所にあります「住民主体の通いの場」を来年度は、さらに増やしていくための支援を行うとともに、通いの場で実施する、「深谷ふっかつ体操」の指導等を行い、通いの場を支える『介護予防サポーター(通称ふっかファイン)』の養成を行ってまいります。「住民主体の通いの場」を増やすことにより、高齢者の介護予防、社会参加を促進し、地域で支え合って生活できるまちづくりにつなげてまいります。

「就業支援事業」では、新たにシニア世代の資格取得を支援してまいります。ハローワークを通じて求職活動を行っている60歳以上のかたに、厚生労働大臣指定講座や、それを経て取得する国家資格等にかかる経費に対し、2分の1を補助するものです。また、シニア人材と市内企業のマッチングを支援するため、市内企業へ個別訪問を実施しております。企業が求める人材の把握に努め、内職のあっせんや就職相談を行い、加えて、ハローワークや埼玉県セカンドキャリアセンターとの連携を図ることにより、引き続きシニア世代の就労を促進してまいります。

続きまして、『花園インターチェンジ拠点発!元気な産業ふかやプロジェクト』でございます。関越自動車道・花園インターチェンジ周辺を広域的なまた、こうした先進技術を、交流・連携拠点と捉え、市内に人を呼び込み、訪れたかたがアンバサダーとなって、深谷の魅力を全国に発信していただけるような取り組みを推進してまいります。

「産業価値向上事業」では、新たな企業を誘致するための取り組みとして、『アグリテック企業』の集積を進めてまいります。今年秋ごろを目処に、農業と非農業分野での知識や技術を掛け合わせて、地域の農業課題を解決する先進的・革新的企業等を対象に、コンテストを開催いたします。現場に適応するためのマッチングと、実証実験を行い、現在でも全国に比較して高い農業生産性を、より一層向上させることを目指します。さらに、こうしたコンテストや実証実験のプロセスで、先進企業と良好な関係を構築し、本市に多くの農業やIT、食品関連企業などの集積を行い、『アグリテック集積都市』“ディープバレー”としてのブランディングを図ります。

引き続き、「産業価値向上事業」では、アグリテック集積の推進と合わせ、深谷に人を呼び込むための取り組みとして、野菜を楽しめるまちづくりを推進します。そこで、本市産業の強みである、全国6位の産出額を誇る深谷の野菜を観光資源として活用し、地域の強みを生かした、新たな観光振興に取り組んでまいります。野菜を観光資源として活用する上では、ヒト・モノ・コトのコンテンツ開発を幅広く行い、これらを総合的にネットワーク化することで本市の魅力向上を図ります。

また、本市への来訪者が市内を回遊して楽しめるストーリーづくりを、本年度中に策定予定の「(仮称)野菜を楽しめるまちづくり戦略」において行い、地域にたくさんの人が訪れ、地域活性化につながる仕組みづくりを行ってまいります。

続きまして、『暮らし安心ふかやプロジェクト』でございます。各地で災害が発生している昨今、さまざまな主体と連携しながら、まちの防災機能を高める取り組みを実施してまいります。

「防災機能強化事業」では、新たに「自主防災組織連絡協議会」を設置し、各地の自主防災組織の活動事例報告、意見交換及び先進地の事例紹介等の研修を行ってまいります。また、自主防災組織ごとに地図を囲み、災害をイメージして地域の課題を発見し、災害対応や事前の対策などを検討する「災害図上訓練」を実施してまいります。加えて、地域の防災リーダーとなる方を育成するため、防災士の資格取得補助を行うとともに、日頃からの災害に対する備えの重要性を啓発する「イツモ防災講座」を実施し、引き続き防災意識の高揚を図ってまいります。

「小学校健康・安全教育推進事業」では地域の防犯機能を高めるため、「子ども110番の車」として車両に貼るステッカーを作成し、ご協力いただける保護者を中心に配布いたします。また、登下校時の子どもの安全確保にご協力いただいている、「子ども110番の家」や、「ふかや防犯協力店」などの取り組みと併せ、地域ぐるみで防犯に取り組んでまいります。

続きまして、『魅力発信!知って見て好きになるふかやプロジェクト』でございます。「ふかや」の魅力を発信するため、市民サービスや産業振興を中心に積極的なプロモーション活動に取り組んでまいります。

「協働のまちづくり推進事業」では、新たに誰でも自分の活動や地域の話題を投稿できるホームページ『深活(ふっかつ)サイト』を構築し、市民活動を広く紹介することで、市民活動のさらなる活性化を図り、市民の「やってみよう」というチャレンジする気持ちの契機となるように、利用を推進してまいります。

また、深谷市人材バンクに登録されている多様な知識や技術を持った市民の皆さんを動画で紹介するウェブサイト「技活(わざかつ)」の利用を引き続き推進してまいります。さらに市民活動を支援する窓口「市民活動サポートセンター」の運営を通して、市民活動の活性化を図ります。これらの取り組みを通じて、市民の事業への参加や協働が活発に行われるよう、人と活動のマッチングを推進し、協働の基礎となる市民活動を支援してまいります。

「シティセールス推進事業」では、「メディアプロモーション」として、テレビや雑誌媒体等を活用した戦略的な情報発信を行ってまいります。また「移住定住プロモーション」として、ふかやに住みたくなる、住み続けたくなるよう、市の魅力を発信し、市のイメージ・知名度の向上、定住人口の増加に資する取り組みを進めてまいります。

続きまして、平成31年度に実施する大規模建設事業や特徴的な事業などをご説明させていただきます。

「行政情報化推進事業」ではAIやRPAといったICT技術を活用し、単純かつ定型的な業務の自動化・省力化を推進します。今後少子高齢化社会が一層進行し、人的、財政的制約が強まることが予想される中、ICT技術を活用し、新たな行政課題の解決や相談業務へ人的資源をシフトさせ、市民サービスの向上を図ってまいります。具体的には、各種業務のうち、AIやRPAを活用できる業務の選定、導入効果の検証を行い、一部業務に導入してまいります。また、調査、検証に基づき、年次計画を策定してまいります。

「新庁舎整備事業」では、安全・安心な防災拠点、シンプルで機能的な庁舎を整備してまいります。平成32年度中の供用開始に向け、建設工事を進めてまいります。

「原郷上野台線整備事業」では、都市計画道路北通り線と南通り線を連結し、国済寺地区と上柴地区とを南北に連絡する、原郷上野台線アンダーパスの整備を進めてまいります。

汚水管・雨水管切り回し工事及び、JR東日本へ施工委託として、高崎線の鉄道敷地内にある線路設備や信号設備など工事の支障となる設備の移設を実施してまいります。この事業の実施により、交通の分散化が図られるとともに、緊急車両等の交通ルートも増え、市内交通移動の円滑化、及び利便性の向上が図られるものと考えております。平成36年度の供用開始に向け事業を進めてまいります。

「消防分署耐震化事業」では、市内5分署のうち、4分署について建替えを進めてまいります。4分署のうち、川本分署、藤沢分署については、平成31年度の運用開始、岡部分署、豊里分署については、平成32年度の運用開始となる予定です。非常用発電機、地震連動開放シャッターを整備するなど機能の拡充を図り、大規模地震発生時にも、消防機能を維持し、消防活動の拠点となる施設として整備してまいります。

「論語の里施設管理活用事業」では旧渋沢邸「中の家」主屋の構造補強工事を実施いたします。旧渋沢邸「中の家」は深谷市出身の渋沢栄一の実家であり、毎年多くの見学者が訪れております。しかし、明治28年創建以来120年余りが経過し、耐震性の低さが懸念されております。そのため、平成34年度の公開を目指し、構造補強工事を実施し、見学者の安全の確保と、施設の活用方法の拡大を図ってまいります。 以上が、平成31年度当初予算における主な事業概要でございます。

なお、詳しい資料につきましては、お手元に別冊でご用意しておりますので、後ほどご確認いただきたいと存じます。 以上で平成31年度当初予算案のご説明とさせていただきます。

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