深谷市ゆかりの埼玉県指定天然記念物(巨大ザメ化石)の追加指定、名称変更及び統合について

更新日:2026年07月08日

「旧川本町中新統産出オトドゥス メガロドン歯群化石 附軟骨・鱗化石」

メガロドン復元模型

みなさんは、深谷市川本地区の荒川河川敷から、巨大なサメ(メガロドン)の化石が見つかっていることをご存じでしょうか。
鋭く大きな歯の化石で、現代では生息していない大型の肉食性サメのもので、全長は12mと推定されています。

一個体を網羅する歯の化石

メガロドン歯群化石

73点もの歯群化石

メガロドンの歯の化石が発見されたのは、昭和61年(1986)。合計73点におよぶ1個体分を網羅するもので、本資料によって初めて精度の高いあごと歯並び(歯列)の復元が可能となりました。これらの歯の化石は、学術上の価値の高さから埼玉県の天然記念物に指定されていましたが、令和8年3月17日、同一個体と見られる、軟骨・鱗(うろこ)の化石が追加指定されました。
追加指定された鱗(楯鱗)の化石は、500点以上。1ミリにも満たない微小なものですが、それらの形状を分析することで遊泳速度が推定できるそう。分析の結果、メガロドンは普段ゆっくりと泳いでいたと考えられるそうです。

令和8年 軟骨・鱗の化石が追加指定

メガロドン楯鱗化石

附指定された「ウロコ(楯鱗)化石」

ままた、従来、所有者が複数で指定が分かれていましたが、全て埼玉県の所有となったことから、今回の追加指定に併せて統合され、名称も「カルカロドン メガロドン」から「オトドゥス メガロドン」などに変更されました。
発見されたメガロドンは、中新世(新生代新第三紀中新世:約2300万年~530万年前)に生息していたもの。現在でこそ「海なし県」の埼玉県ですが、約1700万年から約1500万年前の秩父盆地には「古秩父湾」と呼ばれる海が広がっていました(その海成層と哺乳類化石群は、平成28年、国指定天然記念物に指定)。埼玉県北部に位置する深谷市の一帯も約1000万年前までは海となっていて、海洋生物たちが躍動していた時代があったのです。
深谷市で見つかったメガロドンの歯や鱗の化石は、長瀞町の埼玉県立自然の博物館で常設展示され、見ることができます。

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