埼玉県指定の記念物

更新日:2023年03月27日

埼玉県指定史跡

畠山重忠墓

畠山重忠墓の写真

武蔵武士畠山重忠は、鎌倉幕府の重臣として知られる。
重忠は、川本地区畠山出身といわれ、畠山館跡に残る大型の五輪塔6基が「畠山重忠墓」として大正13年に埼玉県史跡として指定された。
五輪塔は、凝灰岩製で鎌倉時代の特徴をもち、中でも高さ1.8メートルの中央の五輪塔が畠山重忠の墓といわれる。現在は、覆屋の中に保存されている。

岡部六弥太忠澄墓

岡部六弥太忠澄墓の写真

岡部六弥太忠澄は、猪俣党の出身で、猪俣野兵衛時範の孫、六太夫忠綱が岡部の地に館を構えたのを機に岡部氏と称するようになった。
忠澄は、忠綱から数え三代目にあたり、治承・寿永の乱(1180年~1185年)の際には、源氏方につき西国にも出兵している。特に一の谷の戦いで、平家方の名将平忠度を討った場面は、平家物語にも登場する。

忠澄の墓は、普済寺地区の一角にあり、残りの良い五輪塔が3基並んでいる。このうち最も大きいものが六弥太のものとされている。六弥太の墓石を煎じて飲むと子宝に恵まれるという伝承があり、このため五輪塔が一部削られ変形している。

人見館跡

人見館跡の写真

人見館は、平安時代末期に人見氏の館として築かれたと伝えられている。
人見氏は、武蔵七党の一つ猪俣党に属する河勾政経(かわにまさつね)がこの地に住んで人見六郎と名乗ったのに始まる。
室町時代の中頃には深谷上杉氏の一族の上杉憲武が、人見氏の館跡を改修して居住したが、現在見られる土塁や空堀はこの時の姿をとどめていると考えられる。

旧北根代官所

旧北根代官所の写真

江戸時代、北根村・柏合村・長在家村を支配していた旗本日根野氏は、江戸に居住していたため領地支配を郷代官宇野家にゆだねた。旧北根代官所は、その役宅を兼ねた居宅。
構造は、茅葺き寄棟造の農家風建築だが、内部に「お白州」と呼ばれる訴訟などの事務を取り扱う機能や馬小屋を持ってる。
規模は、間口11間、奥行5間。居宅の外に門や土塁、空堀などが認められる。

桜ケ丘組石遺跡

桜ケ丘組石遺跡の写真

河原石を敷きつめた縄文時代後期(約4,000年前)の組石遺跡で、現在5基保存されていて、県内ではここだけの珍しいもの。
その性格については、墓跡説か祭祀跡説などがあるが、まだ判明していない。

鹿島古墳群

鹿島古墳群の写真

川本地区本田の荒川右岸の河岸段丘上には100基を超す古墳が分布していたといわれ、この内、東西800mにわたって分布する56基の古墳が埼玉県指定史跡の範囲に含まれている。古墳が造られたのは、6世紀後半から8世紀初頭まで、その多くが直径10~20mほどの小規模な円墳。
この地域を治めていた豪族の墓域と考えられる。
古墳の数や分布範囲の広さにおいて埼玉県でも有数の規模をもつ古墳群として昭和47年に埼玉県指定史跡に指定された。

中宿古代倉庫群跡

中宿古代倉庫群跡の写真

中宿遺跡の発掘調査は、平成3年の1次調査以降、5次にわたり実施されている。遺跡は、櫛挽台地の北端に位置し、奈良~平安時代の大規模な建物群20棟が発見されている。
これら建物群の基礎部分は、高床式倉庫に特徴的な構造を有することから、古代榛沢郡の正倉に相当する施設と考えられる。正倉とは、税として徴収された稲を収納する公的な倉庫であり、古代の郡単位で設置されている。
1次調査終了後、埼玉県で初めての発見例として、その調査範囲全域が中宿古代倉庫群跡として埼玉県の史跡に指定された。現在は、約7,000平方メートルの範囲が史跡として保存・活用されている。

1

名称:畠山重忠墓(はたけやましげただはか)

種類: 史跡

員数: 6基

法量: 重忠墓 高1.69メートル、他5基 高1.5メートル

時代: 鎌倉

所在地: 畠山520

所有者: 井椋神社

概要: 畠山館跡に残る鎌倉武士畠山重忠の墓。凝灰岩製で、他に5基の五輪塔が残る。

指定年月日: 大正13年3月31日

2

名称: 岡部六弥太忠澄墓(おかべろくやたただずみはか)

種類: 史跡

員数: 6基

法量: 高1.8メートル

時代: 鎌倉

所在地: 普済寺811-1

所有者: 普済寺

概要: 五輪塔。猪俣党の一支族、建久8年(1197)没

指定年月日: 大正13年3月31日

3

名称:人見館跡(ひとみやかたあと)

種類: 史跡

員数: 1構

時代: 平安~室町

所在地: 人見1515

所有者: 個人

指定年月日: 昭和9年3月31日

4

名称:旧北根代官所(きゅうきたねだいかんしょ)

種類: 史跡

時代: 江戸か

所在地: 北根260

所有者: 個人

概要: 郷代官宇野家代々の居宅。江戸中期の建物と推定

指定年月日: 昭和13年3月31日

5

名称:桜ケ丘組石遺跡(さくらがおかくみいしいせき)

種類: 史跡

員数: 1構

時代: 縄文

所在地: 緑ケ丘214-5

所有者: 深谷市

指定年月日: 昭和31年3月23日

6

名称:鹿島古墳群(かしまこふんぐん)

種類:史跡

員数: 56基

時代: 古墳

所在地: 本田

所有者: 深谷市ほか

概要: 7世紀から8世紀初頭にかけての円墳群、荒川中流の河岸段丘上に分布

指定年月日: 昭和47年3月21日

7

名称:中宿古代倉庫群跡(なかじゅくこだいそうこぐんあと)

種類:史跡

時代: 奈良~平安

所在地: 岡3286-2外

所有者: 深谷市

概要: 7世紀末から10世紀にかけての大規模倉庫群跡。榛沢郡衙の正倉跡と推定

指定年月日: 平成3年12月6日

(追加指定)平成5年11月25日、平成7年3月17日

 

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