市長記者会見発表内容概要(令和3年4月)

更新日:2023年03月27日

【地域通貨普及への新たな一歩】地域通貨導入戦略の策定・地域通貨『ネギー』の一般販売開始

深谷市では、地域通貨『ネギー』を活かしたまちづくりの将来像を、郷土の偉人 渋沢栄一翁が生涯の経営理念として掲げた『論語と算盤』の精神を取り入れた『地域内経済循環の向上』と『地域課題の解決』の実現に貢献し、地域一丸となった地域経営を目指すこととしております。 『地域内経済循環の向上』とは、市内のさまざまな場所で『ネギー』が使えるということで、『地域課題の解決』とは、地域課題の解決に貢献した際に『ネギー』がもらえるということで、この2つを戦略の軸にしております。 特に『地域課題の解決』については、住民参加を促し、ひいてはコスト削減も実現するような事例について取り組んでまいりたいと考えております。例えば、ゴミの減量化へ貢献していただいた方へ『ネギー』を付与することで、環境問題という地域課題の解決と、ゴミの減量化によりゴミ処理コストの削減を図る、といった取り組みや、健康増進に関する取り組みをしていただいた方へ『ネギー』を付与し、結果として医療費削減に寄与する、といった取り組みなどでございます。こういった取り組みで削減したコストを地域通貨の発行原資として活用し、持続的な運営を目指してまいります。また、このようなコスト削減が実現する行政事業を全庁的に募集し、実施を検討してまいります。 そして、明日、4月28日より、『地域内経済循環の向上』を目指す取り組みの一環として、地域通貨『ネギー』の一般販売を開始いたします。まずは、スマートフォンのアプリを利用したクレジットカードチャージ方式で販売いたします。今回の一般販売については、購入時のプレミアムはございませんが、利用時に利用額の1%分がポイントで付与されます。なお、利用期間は、チャージしてから2年間となります。まずは、アプリのみでの一般販売となりますが、今後、対面によるカードタイプの販売も検討してまいります。 本年度は、『地域通貨導入戦略』に基づきまして、一般販売のほかにもさまざまな事業で、地域通貨『ネギー』を活用し、地域の活性化につなげていきたいと考えております。

【アグリテックビジネスコンテスト】『DEEP VALLEY Agritech Award 2020』最優秀賞受賞企業への出資等

『ディープバレー アグリテックアワード』は、儲かる農業都市の実現のために、深谷市だけでなく日本全体が抱える農業課題を解決する技術を表彰する取り組みです。この度、令和2年度の最優秀賞受賞企業への出資と協定書の締結を行いました。 まず、出資先の企業と金額でございますが、現場導入部門で最優秀賞を受賞しました『株式会社レグミン』へ990万円を出資いたしました。株式会社レグミンは、『自律走行型ロボットによる自動農薬散布』の実証実験を昨年8月から既に開始しており、来年4月にサービスの提供を開始する予定でございます。 また、未来創造部門で最優秀賞を受賞しました『アグリスト株式会社』でございますが、出資を辞退されたため、今後、市と連携した取り組みを行うという趣旨の協定書を締結しております。

アグリスト株式会社は、『農業の人手不足を解決するキュウリ収穫ロボット』の開発を、今年の秋から開始して、来年4月以降に実証実験を開始する予定でございます。 引き続き、出資等を行いました企業と共に、地域の農業課題解決に向けた取り組みを進めてまいります。 そして、『株式会社レグミン』を中心とする、『深谷市露地野菜スマート農業実証コンソーシアム』の提案が、国の令和3年度『スマート農業実証プロジェクト』に採択されました。この『スマート農業実証プロジェクト』は、ロボット、AI、IoTなど先端技術を活用した『スマート農業』を実証し、スマート農業の社会実装を加速させていく事業で、スマート農業技術を実際に生産現場に導入し、2年間にわたって技術実証を行うとともに、技術の導入による経営への効果を明らかにすることを目的としております。 実証内容でございますが、『ディープバレー アグリテックアワード』で提案いただいた、自律走行型ロボットを活用した農薬散布に加え、リモート圃場カメラを活用した遠隔農地の状況確認の技術導入により、作業の効率化によるコスト削減の実証を行うものでございます。 この実証を行います、『深谷市露地野菜スマート農業実証コンソーシアム』は、株式会社レグミンを代表機関として、生産者の有限会社ファームヤードの圃場で実証を行い、ふかや農業協同組合、埼玉県大里農林振興センター、そして深谷市は共同機関として実証をサポートしてまいります。 今回の国のプロジェクト採択は、本市の行っている『アグリテック事業』の取り組みを広く周知する絶好の機会であり、今後もアグリテック事業の推進を加速させてまいりたいと考えております。

【栄一翁の藍づくり~芽吹く、ふるさとへの思い~】『青天の藍の種』の栽培を通したふるさと教育

NHK大河ドラマ『青天を衝け』のロケ地で育てられた藍の種を、市内の公立幼稚園・保育園、小・中学校と希望する市内の高校・大学に配布し、ともに栽培します。今回まく藍の種につきましては、『青天の藍の種』として、各学校の花壇等に植え、全校で同じ内容の看板を設置し、各校で大切に育てます。まず、4月・5月に種をプランター等にまき、夏になったら葉を収穫し、秋になると開花します。そして、11月には次の種が収穫できます。 育てた藍は、藍葉の叩き染めや生葉染めなどの染め物を行ったり、種を収穫したり、各学校において学習に活用します。また、小・中学校においては、来年1月に開催する『こども学びスタin深谷』の『深谷の心を紡ぐ ふるさと教育に関する展示』にて活動を掲示します。 郷土の偉人 渋沢栄一翁は、父親の仕事を手伝い、14歳で藍葉の鑑定ができるようになったという話があります。そこには、栄一翁のフロンティア精神を感じることができます。 栄一翁没後90年。栄一翁も育てていた藍を、たくさんの深谷の子供たちが育て、『深谷の子 6つの誓い』の一つである『体験』をすることで、栄一翁の幼いころからの足跡をたどり、夢と学びのふるさと深谷のよさを知り、誇りに思える活動を推進します。

【『渋沢栄一翁の原点・深谷』にご招待】『深谷大河ドラマ館』に県内小・中学生を無料招待

このたび、埼玉りそな銀行、東京商工会議所、埼玉縣信用金庫の3者にご協力いただき、埼玉県内すべての市町村の小・中学生に『深谷大河ドラマ館』の招待券を配布し、『深谷大河ドラマ館』に無料招待いたします。 市内では『郷土の偉人』として、すでにさまざまな分野で栄一翁の精神や教えを活かしておりますが、広く県内の子どもたちに渋沢栄一翁の功績と精神を知ってもらうことで、『埼玉県の偉人』としても郷土愛の醸成を図っていきます。 今回、ご協力いただく3者の企業・団体については、この趣旨にご賛同いただき、協賛金をいただいており、協賛金は小中学生の入場料や招待券の作成に係る経費にあてさせていただきます。 招待券の配布方法と時期についてですが、まずは市内の小中学校になるべく早く配布し、速やかに児童・生徒の手元に届くようにいたします。その後、県内の他市町村の公立校については各市町村の教育委員会あてに送付し、私立校については直接、学校に送付を予定しておりこちらは6月を予定しています。 『深谷大河ドラマ館』は来年、令和4年の1月10日まで開館しております。新型コロナウイルス感染症がまだ収束していませんが、状況を見ながらぜひ、深谷にお越しいただき、渋沢栄一翁の原点である深谷の空気を感じていただければと考えております。

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