市長記者会見発表内容概要(令和3年2月)

更新日:2023年03月27日

【~深谷市のさらなる飛躍のため、未来へ繋げる取り組み~】令和3年度深谷市当初予算案

令和3年度当初予算案につきまして、主な事業概要を、こちらに設置しておりますスクリーンにより、ご説明させていただきます。なお、スクリーンと同様の資料を、お手元にご用意しておりますので、併せてご覧ください。   令和3年度は、新型コロナウイルス感染症の動向に十分な配慮のもと総合計画に掲げる将来都市像の実現に向け、本市がさらに飛躍するための予算として編成し、未来へ繋げる取り組みを、推進してまいります。 令和3年度の予算規模でございますが、一般会計につきましては、515億934万6千円、前年度対比では、0.3%の減となってございます。 新庁舎や消防分署の建設など大規模事業が完了する一方、将来のまちづくりに必要な事業を着実に推進するための経費を計上した結果、ほぼ横ばいとなったところでございます。なお、歳入につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響により、市税が、約21億円、11.4%の減を見込みましたが、財政調整基金や市債等を活用し、編成したところでございます。特別会計につきましては、334億1,571万6千円、前年度対比では、5.9%の増となってございます。この結果、令和3年度の深谷市の総予算規模は849億2,506万2千円、前年度対比では、2.1%の増となったところでございます。 次に、令和3年度の主な事業について、第2次深谷市総合計画に掲げた「まちのイメージ」に沿って、ご説明いたします。 はじめに、「健康でいきいきと暮らせるまち」では、誰もが地域で安心して、健康でいきいきと自分らしく暮らせるまちを目指し、事業を実施してまいります。 「就園前幼児教育支援事業」では新たに、幡羅中学校区に初めての子育て支援センターとなる、深谷東子育て支援センターを開設いたします。場所は、4月に開園いたします、深谷東幼稚園内に設置し、小学校就学前までの幼児と保護者のかたを対象に、交流の場の提供や交流の促進、子育て等に関する相談・援助、地域の子育て関連情報の提供、及び子育てに関する講習会等を実施してまいります。本市で初となる幼稚園での子育て支援センターの開設により、子育て中の親の孤独感や不安感の解消を図り、子育てしやすい環境の整備を図ってまいります。

「母子健康包括支援事業」では、新たに新生児聴覚スクリーニング検査の助成を開始し、聴覚障害の早期発見、早期治療に繋げるとともに、妊産婦の経済的負担の軽減を図ります。

また、本市では母子健康包括支援センターを設置し、全ての妊産婦等に保健師等の専門職による支援を行っております。加えて、思春期保健事業や妊婦健康診査、マタニティ教室、産後ケア事業等の実施により切れ目のない、きめ細やかな支援体制の充実を図ってまいります。

「生活困窮者自立支援事業」では、令和2年度より実施しております、「未来応援教室 ぱるスタ」において、新型コロナウイルス感染症対策といたしまして、タブレット端末を活用したオンライン支援を実施してまいります。この事業は、生活保護世帯等の中学生、高校生、及び、その保護者を対象に、週2日、1日2時間程度の学習支援や、居場所作り支援、生活改善支援等を実施しております。ICTを効果的に活用し、子ども達の将来に向けた取り組みを推進してまいります。 続きまして、「次代を担う人と文化を育むまち」では、地域社会の中で、子どもはたくましく次代を担う人へと成長し、大人は生涯にわたって生きがいを持って学び活動できる、心豊かで、うるおいのあるまちを目指し、事業を実施してまいります。

本日、関係者皆様にご協力をいただき、渋沢栄一 青天を衝け 深谷大河ドラマ館がオープンを迎えました。令和3年度も渋沢栄一翁関連の取組を、充実してまいります。

「渋沢栄一政策推進事業」では、栄一翁の顕彰のさらなる推進のため、新たに、「渋沢栄一ひとづくりカレッジ」プロジェクトを開始いたします。500社あまりの企業に携わり、「日本資本主義の父」と呼ばれる実業家である栄一翁の中心にあった「ひとづくり」に焦点をあて、その知恵を学び未来を切り拓く人材を育てることを目指し、事業を実施してまいります。

具体的には、8月に、子ども達を対象に、企業のしごとを実際に体験できる「しごと体験」を、11月には、没後90年記念として本プロジェクトの「キックオフ・イベント」を開催し、令和4年2月には、地元の企業経営者のかたを対象とした「ひとづくりカレッジ」を開催いたします。なお、令和4年4月以降は、毎月開催していく予定です。

このような取組により、地域から日本全国、世界へと知恵の和を繋ぐプラットフォームの構築を目指します。

また、引き続き大河ドラマ「青天を衝け」深谷市推進協議会への負担金を計上し、大河ドラマの活用による地域の活性化を図ってまいります。

「渋沢栄一顕彰事業」では、渋沢栄一アンドロイドを通じて、栄一翁に親しみ、栄一翁を学ぶ機会を提供してまいります。また、栄一翁ゆかりの地である、論語の里めぐり用のアプリの運用、ボランティアガイドの活動支援、栄一塾の開催などにより、栄一翁の精神を広く情報発信してまいります。

「論語の里施設管理活用事業」では、引き続き、旧渋沢邸「中の家」主屋の構造補強工事を実施してまいります。

「中の家」におきましては、2月13日に、2体目の渋沢栄一アンドロイドを、プレ公開いたしました。1体目のアンドロイドとともに、栄一翁に親しんでいただきたいと思います。なお、音声や動作を伴う正式公開は、主屋の構造補強工事終了後となります。補強工事につきましては、大河ドラマ「青天を衝け」の放送、及び大河ドラマ館の開館により増加が予想される訪問者が、主屋を見学できるよう、令和3年2月から12月までの間は、一時休止し、令和4年1月から工事を再開いたします。「中の家」の内部を含めた全面公開は、令和5年4月を予定しております。

「文化財施設管理活用事業」では、引き続き、旧煉瓦製造施設ホフマン輪窯保存修理工事を実施してまいります。文化財を適切に保存し、近代遺産である旧煉瓦製造施設を後世に継承するとともに、地域資源として活用し、地域の活性化を図ります。令和5年度中の完了を目指し、計画的に事業を進めてまいります。

「文化財活用事業」につきましては、令和4年から放送が予定されているNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」におきまして、渋沢栄一翁に引き続き、郷土の偉人である畠山重忠公が取り上げられることを受け、歴史講座、献花式を実施してまいります。

また、PRのためのパンフレットや「畠山重忠と武蔵武士」等の冊子を増刷し、機運を盛り上げるとともに、重忠公の顕彰を深める取組を進めてまいります。

公立幼稚園では、安心して子育てできる環境を整備するため、サービスを向上させてまいります。

4月から、常盤町の旧メディカルセンター跡地に、幡羅・常盤・明戸の3園を再編した、深谷東幼稚園を開園いたします。

深谷東幼稚園の開園と併せ、「幼稚園教育活動推進事業」では、全園で3歳児受入の開始、平日の一時預かり時間延長、長期休業中の一時預かり事業を実施し、保育サービスの充実を図ってまいります。

「幼稚園給食事業」では全園で給食を提供し、保護者の負担軽減と、幼児期からの食育を推進してまいります。専門の栄養士と連携を図りながら、安全で安定した幼稚園給食を提供し、子ども達の健やかな成長を、支援してまいります。

「深谷アスリートクラブ事業」では、新たに、スポーツによる歯や口腔の外傷予防のため、マウスガードの作製に要する費用の一部を補助し、マウスガードを普及させる取組を開始します。対象は、市内に在住する18歳以下で、スポーツ競技団体が、マウスガードの装着を義務化している、ラグビーや空手などのスポーツの競技者とします。歯科医療機関でマウスガードを作製する場合、費用の2分の1、初回は5,000ネギー、2回目以降2,000ネギーをそれぞれ上限として進呈いたします。なお、この事業には、ふっかちゃん子ども福祉基金を財源として活用し、実施してまいります。この事業により、マウスガードが普及することでスポーツによる歯や口腔の外傷事故を未然に防止し、子どもが安全にスポーツできる環境の整備を図ります。

「小学校給食場建設事業」では、新たに花園小学校に給食場を整備し、自校式給食による、食育の推進を図ってまいります。事業概要といたしましては、延べ床面積約325平方メートルの給食場の建設、外構、受水槽等の改修工事、及び支障となるインフラ設備の切り回し工事を実施し、令和4年度より運用を開始する予定です。

「川本複合施設建設事業」では、現在のもくせい館の敷地内に、川本総合支所、川本公民館、川本図書館、もくせい館の機能を併せ持った、新たな複合施設の建設を進めてまいります。令和2年度から設計業務を開始し、あらゆる世代のかたが集い、交流し、活動できる施設として、令和5年度中のオープンに向け、整備を進めてまいります。

「小学校及び中学校教育活動推進事業」では、教員の業務をサポートする、スクール・サポート・スタッフを、現状の小学校8名から令和3年度は19名に、中学校6名から10名に、それぞれ増員し、全小中学校に、1名ずつ配置いたします。主な業務内容は、新型コロナウイルス感染症対策として、校舎内の換気や消毒等を行うとともに、学習プリント等の印刷や配付準備等を行います。スクール・サポート・スタッフを増員することにより、感染症対策を行うとともに、教員が児童生徒に向き合える環境の向上を図ってまいります。 続きまして、「活力とにぎわいにあふれるまち」では、まちのにぎわい創出や雇用促進の役割を果たす農業や商業等を育成・振興し、多くの人が集う活力にあふれるまちを目指し、事業を実施してまいります。

花園インターチェンジ拠点整備プロジェクトでは、引き続き、農業と観光の振興を目的に、令和4年度のオープンに向けて着実に事業を実施してまいります。

令和3年度は、「(仮称)深谷テラス パーク」の整備を実施いたします。公園内の管理棟前に広がる広場は、イベントなど、多目的に使用することができ、管理棟には、大型のデジタルサイネージを備え、周辺地域の観光資源や地域の魅力を発信してまいります。また、ここにしかない野菜をモチーフにした大型遊具を整備いたします。

令和4年春には、「深谷テラス ヤサイな仲間たちファーム」が、令和4年秋には「(仮称)ふかや花園プレミアム・アウトレット」がオープンを予定しております。

花園インターチェンジ拠点整備プロジェクトにより農業と観光の振興を図り、県北・秩父地域の広域的発展を目指します。

「産業価値向上事業」では、農業を核とした産業のブランディング「儲かる農業都市深谷」の実現のため、「ベジタブルテーマパークフカヤ」、「地域通貨ネギーの導入」、「アグリテック集積」の3つの取り組みを一体的に推進してまいります。

まず、まち全体を「野菜のテーマパーク」に見立てた観光回遊施策である「ベジタブルテーマパークフカヤ」を継続して展開いたします。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、マイクロツーリズム等観光の在り方も変化していくなか、回遊促進の仕組みについて検討し、テスト実施と検証を継続して行ってまいります。

特に、大河ドラマ放送開始に伴い、来訪者の増加が見込まれることから、大河ドラマ館において、ベジタブルテーマパークフカヤをPRするとともに、市内回遊コースの開発と情報発信を行い、来訪者の市内回遊を促進してまいります。

続きまして、地域通貨導入に向けた取組として、令和元年度の実証実験、令和2年度の電子プレミアム付商品券事業等を踏まえ、さらに本格導入を見据えた取組を実施してまいります。具体的には、チャージ方式による販売の実施、行政事業費の削減や事業成果の向上を目的とした市民へのインセンティブ付与としての活用実験、民間での利用等について、導入を進めてまいります。

将来的には、地域通貨ネギーが地域内循環する仕組みの実現を目指し、事業を推進してまいります。

アグリテック集積の推進につきましては、引き続き、アグリテックアワードを開催するとともに、農業現場への定着を図るためオンラインによるアグリテック講座「ディープバレーチャンネル」を展開してまいります。アグリテックの現場実装に向けて、アグリテック企業と生産者のマッチングを推進し、集積の加速を図ってまいります。 続きまして、「安心とやすらぎを感じられるまち」では、誰もが互いに支えあい、安全・安心に暮らせるまちを目指し、事業を実施してまいります。

「防災対策推進事業」では、深谷市地域防災計画及びハザードマップの改訂、及び、深谷市国土強靭化地域計画を策定いたします。深谷市地域防災計画とハザードマップにつきましては、近年の大規模災害を踏まえ、国や県管理河川の想定最大規模の降雨による、洪水浸水想定区域が見直されたことに伴い、改訂を行ってまいります。

また、深谷市国土強靭化地域計画につきましては、国土強靭化基本法に基づき、災害により致命的な被害を負わない「強さ」と速やかに回復する「しなやかさ」を備えた真に災害に強いまちづくりを推進していくため、策定を進めてまいります。

「常備消防車両購入事業」では、計画的に車両の更新を実施しており、令和3年度は多目的消防ポンプ自動車を、花園消防署に配備いたします。中型クラスの車体に、バスケット付き13メートルブーム、水槽付き消火システムを搭載していることから、迅速・安全な消火活動、救助活動が可能となり、機動力の強化が図られます。近年複雑多様化する災害に対応するため、最新の消防車両へ更新することにより、消防力を強化し、市民の安全・安心を確保してまいります。 続きまして、「快適で利便性の高いまち」では、生活インフラが整い、生活の拠点と産業の拠点が交通網で結ばれることで、相乗効果が生み出されるまちを目指し、事業を実施してまいります。

「北通り線整備事業」では、現在原郷地内の歩道整備を進めております。この事業の実施により、市街地北東部の道路交通円滑化と安全を確保し、交通利便性の向上を図ってまいります。令和3年度は、仕上げとして、車道舗装の打換工事を実施し、原郷地内の工事が完了する予定です。

「原郷上野台線整備事業」では、都市計画道路 北通り線と南通り線を連結し、国済寺地区と上柴地区とを南北に結ぶ、原郷上野台線アンダーパスの整備を、引き続き進めてまいります。この事業の実施により、交通の分散化が図られるとともに、緊急車両等の交通ルートも増え、市内交通移動の円滑化、及び、利便性の向上を図ります。令和7年度の供用開始を目指し、着実に事業を実施してまいります。 「みんなで創る協働のまち」では、持続可能なまちづくりを進めるため、効率的な行政運営と市民協働により、市民と行政がともに力を発揮できるまちを目指し、事業を実施してまいります。

昨年7月27日に新庁舎がオープンを迎え、6ヶ月余りが経過いたしました。 防災中枢拠点として、また「レンガのまち深谷」を象徴する建物として、今後も末永く、皆様に親しんでいただけるような庁舎にしてまいりますので、改めてよろしくお願いいたします。

新庁舎完成後、旧庁舎の解体、駐車場の整備、周辺道路整備等を順次進めており、工事全体の完成が見えてきたところでございます。

「新庁舎整備事業」では、工事完成を記念いたしまして、新庁舎グランドオープンを、8月21日の深谷まつりに合わせて、開催いたします。街なかの、にぎわい創出に向け、取組を進めてまいります。

「情報システム運営管理事業」では、新型コロナウイルス感染対策として、庁舎等の消毒や検温、体調確認に加え、分散勤務を行うための、テレワークシステムの運用を実施しております。また、総合行政システム・内部業務系システム、及び、庁内外ネットワークの運用管理を行うとともに、RPA等の取り組みと併せ、行政の業務効率化を進めてまいります。 最後に、新型コロナウイルス感染症への対応として、これまでにご紹介いたしました事業をはじめ、ご覧の事業で、各種の対策を講じてまいります。

令和3年度は、新型コロナウイルス感染症の動向に十分配慮し、未来の深谷市の一層の発展に向けて、各事業を推進してまいります。 以上で、令和3年度当初予算案における主な事業概要のご説明を終了させていただきます。

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