市長記者会見発表内容概要(平成27年1月)

更新日:2023年06月05日

【全国初の協定】『空き家の実態調査結果の報告』と『協定の締結』

近年、少子高齢化、核家族化の進行などにより、空き家に関して全国的に問題となっており、国では昨年「空家等の推進に関する特別措置法」が公布されています。深谷市においても空き家に関する相談が寄せられており、空き家対策は、これからの重要な課題と考えております。そのため、昨年9月から11月にかけて、地域の実情にもっとも精通している各自治会の皆さまにご協力をいただき、「空き家の実態調査」を実施しました。

市内202自治会のうち、マンション等の集合住宅の自治会を除いた199自治会が、空き家の危険度、建物の状況、敷地の管理状況について目視による調査を行いました。まず、空き家の危険度ですが、空き家件数1,112件のうち、倒壊などの可能性のある「危険」な空き家は69件、「やや危険」は154件、「危険でない」空き家は889件です。また、空き家の建物の状況と敷地の管理状況については、「建て替えを要する」空き家は104件、「修繕が必要」な空き家は297件、「居住可能」な空き家は711件、敷地の雑草の「手入れあり」641件、「手入れなし」471件という結果となりました。今回の調査結果は、すでに電子データ化し、今年度中には市の地図情報システムへの統合を行い、関係各課と「空き家情報」を共有してまいります。

続きまして『協定の締結』ですが、2月5日に行われます、自治会連合会、深谷市シルバー人材センターとの協定についてご説明いたします。この協定は、市内に存在する空き家等について、地元自治会と市の協働により、空き家等が火災の発生や犯罪の温床とならないよう見守り、市民が安全に、安心して暮らせる地域社会づくりに資することを目的とする協定で、年に一度、自治会協力のもと空き家情報の更新作業を行い、普段から地域の空き家について把握することで、地域の目により犯罪等の予防につながればと考えております。なお、同様の協定は、全国でも初めてと思われます。この「空き家等の適正管理に関する協定」は、市と公益社団法人深谷市シルバー人材センターが相互に連携・協力し、市内の空き家等の見回り、除草、植木のせんてい、伐採などの適正管理を進めることにより、良好な生活環境の保全および安全で安心なまちづくりの推進に寄与することを目的としております。今後の取り組みにつきましては、空き家の適正管理指導を行っていくとともに、利活用の促進に向けた調査・検討を行っていく予定です。

 

【地域住民と市の共助】除雪燃料費交付金の創設

昨年2月のこれまでに例のない大雪では、農業用ビニールハウスやカーポートの倒壊など大きな被害を受けました。また、市内の除雪活動については、結果として対応が追い付かなかった部分もございました。限られた機材で円滑に除雪作業を進めるためには、市民や事業所等との「協働」が不可欠であることから、共助による除雪作業に要する除雪機等の燃料費相当分を支給し、大雪時における、市民の安心・安全な生活を確保することを目的とした「除雪燃料費交付金」を新たに創設いたしました。交付金の支給対象は、大雪警報が発令され市内における積雪が概ね30センチメートルを上回った場合で、地域の生活道路をはじめ、通学路やその他公共エリア等を、建設用機械やトラクター等で除雪作業を行った場合に、自治会単位に支給いたします。交付金の額につきましては、除雪機等の提供者に対して、除雪作業1時間当たり500円とし、1回の降雪ごとに5,000円を限度といたします。申請は、自治会長が自治会単位で取りまとめて申請し、支払いにつきましては、自治会長が指定する口座に振り込みます。

【深谷市独自】小中一貫教育カリキュラム『つなぎ教材集』

深谷市では、子どもの発達の段階を踏まえ、義務教育9年間の学びの連続性を重視した小中一貫教育カリキュラムを進めております。昨年度は指針として、『小中一貫教育カリキュラム深谷モデル』を作成いたしました。本年度は、さらに「計画」から「実践」段階へと進めるために、子どもがつまずきやすい内容等の『段差』を小さくする深谷市独自の「つなぎ教材集」を開発し、作成しました。つなぎ教材集は、全ての教科等で様式を統一し、理科の一例にもありますように、実施学年、単元の位置づけ、具体的な内容、留意事項等を明記し、継続的な指導が可能となるように工夫しております。教育委員会のホームページから直接ダウンロードし、現場で働く先生が活用することできます。各小・中学校においても、今回の「つなぎ教材集」を参考にし、「つなぎ教材」の開発が一層進むものと考えております。今後も、深谷市独自の小中一貫教育カリキュラムを推進し、小・中学校9年間の学びの連続性を重視した取組を進めてまいります。

【古代を知る】企画展示『深谷の出土文字資料』

発掘調査により遺跡から出土する古代の文字資料には、木簡、土器に墨で文字や絵を描いた墨書土器、文字や記号を土器の表面に刻んで書いてある刻書土器などがあります。いずれも都や国・郡の役所などからの出土が多いのですが、墨書土器や刻書土器は集落跡からも数多く出土します。深谷市で出土する文字資料の大部分を占める墨書土器、刻書土器は、1・2文字程度が書かれたものが多く、情報は断片的なものに限られます。しかし、文献に記されることがほとんどない地域や一般的な集落にあって、当時の社会を伝えてくれる貴重な資料です。今回は、「深谷の出土文字資料」と題し、2月12日(木曜日)から3月31日(火曜日)まで、川本出土文化財管理センターで、市内の発掘調査で出土した文字資料を展示します。郷土の誇る文化財を広く皆様にご紹介したいと考えておりますので、ぜひ多くのかたがたのご来場をお持ちしております。

【郷土の偉人】渋沢栄一関連講演会、平成26年度深谷市歴史講座

『渋沢栄一関連講演会』は、郷土の偉人、渋沢栄一翁の功績や遺徳の顕彰を目的に開催いたします。今回は、経済界で活躍した頃の渋沢栄一に焦点を当て、「近代日本の創造者・渋沢栄一の思想と行動」と題し、渋沢史料館の井上潤館長にご講演いただきます。日時は、3月1日(日曜日)の午後2時から、深谷公民館で行います。

『平成26年度深谷市歴史講座』につきまして、ご説明いたします。第1回は、深谷出身の武士の鑑といわれる畠山重忠公をテーマとして、「中世の武蔵国と畠山氏」と題したお話を、山形大学准教授の落合義明先生にご講演いただきます。日時は、3月15日(日曜日)午後2時から、川本公民館で行います。第2回は、「出土文字資料と古代社会」と題し、大東文化大学教授の宮瀧交二先生にご講演いただきます。日時は、3月22日(日曜日)午後2時から、同じく川本公民館で行います。こちらは、企画展示「深谷の出土文字資料」と関連した講話です。それぞれのテーマにおきまして、幅広い世代のかたがたに楽しんでいただける内容となっております。郷土の偉人や歴史について学ぶことができる大変貴重な機会ですので、ぜひ多くのかたがたのご参加をお待ちしております。

 

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