埼玉県指定無形民俗文化財
内ケ島の万作
内ケ島の万作は、明治30年ごろ村人が伊勢参りのときに習い覚えてきたものを、祭礼で踊ったのが始まりといわれていて、「手踊り」と「段物(だんもの)」の二つを伝える。
「段物」とは、手踊りと芝居の要素を持つもので、踊りで幕を開けた後、歌や踊りを含む寸劇が続き、再び踊りで終わるという構成が基本となる。
段物の演目には、「お半長右衛門」「鬼人お松」「義経千本桜」「白浪五人男」などがあり、滑稽洒脱な寸劇に、見物人からも拍手喝采が送られる。
また、「褒詞(ほめことば)」という、見物人から「東西東西・・」で始まる賛辞の声がかかると、役者はそれに対する御礼の「返詞(かえしことば)」を返さねばいけない決まりも残されている。
第2次世界大戦中には中断したが、戦後復活し、現在も芸能祭等で上演されている。
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名称:内ケ島の万作(うちがしままんさく)
種類:無形民俗文化財
所在地:内ケ島
所有者:内ケ島万作踊り保存会
指定年月日:昭和41年3月8日
変更年月日:指定替 昭和52年3月29日
更新日:2023年03月27日