お酒との上手な付き合い方~飲酒は20歳から~

更新日:2023年03月27日

適度な飲酒は気分をリラックスさせストレス解消となりますが、アルコールは体に様々な悪影響を与え、摂りすぎれば毒にもなります。飲み方には気をつけましょう。

飲酒は20歳から

2022年4月から民法の成年年齢が20歳から18歳に引き下げられましたが、飲酒に関する年齢制限は20歳のままです。 これらは、健康面への影響や非行防止、青少年保護などの観点から、従来の年齢要件を維持することとされています。 20歳未満のかたの飲酒は法律で禁じられています。

 

モニターと女性のイラスト

身体への影響は、飲んだお酒の量ではなく、摂取した純アルコール量が基準となります。

酒を飲んで「酔い」などの効果をもたらすのは、このアルコールです。従って、アルコールの体や精神に対する影響は、飲んだ酒の量ではなく、摂取した純アルコール量が基準となります。純アルコール量で比較すれば、酒の種類や強さを考えずに、影響が推定できます。

適度な飲酒量を知ろう。

男性は純アルコール20gまで。女性は純アルコール10gまでと言われています。 ただし、個人差があるので体質的にお酒に弱い人、高齢者はこの基準よりも少なめを適量としてください。飲酒習慣のないかたに対してこの量の飲酒を推奨するものではありません。

アルコール換算表
アルコールを断る人のイラスト

女性の飲酒について

女性は、アルコールに対して繊細です。血中アルコール濃度が高くなりやすかったり、飲酒量が多いほど乳がんや骨粗しょう症のリスクが高まります。 また、早期に肝硬変やアルコール依存症にもなりやすいと言われてます。

妊娠中・授乳中の飲酒

妊娠中の飲酒は、胎児の成長や発育に影響があり、低体重や脳障害、早産等を引き起こす可能性があります。また、授乳中の飲酒は母乳を介してアルコールが乳児に入り、発育を妨げます。妊娠中、授乳中の飲酒はやめましょう。

 

正しい飲酒の仕方とは

大量の飲酒習慣で休肝日を設けずに飲み続けると、アルコール性の脂肪肝、肝炎、肝硬変、食道静脈瘤を引き起こします。また口腔、食道、肝臓、咽頭、大腸、乳がんなどのリスクは飲酒で高まります。 正しい飲酒の仕方は以下の6項目です。

  1. 空腹で飲まない
  2. 味わいながらゆっくり飲む
  3. 適量飲酒を守る
  4. 休肝日をつくる
  5. 強いお酒は割って飲む
  6. 寝酒は極力控える

また、お酒は、飲めば飲むほど強くなるわけではありません。アルコールを分解する能力は人によって違います。飲めない人に無理やり飲ませること、飲めないのに無理して飲むことはやめましょう。その日の体調に合わせて、適量を楽しむことが大切です。

飲酒の注意点

  • 運動前後の飲酒は平衡感覚を狂わせ、心臓に負担がかかります。アルコールは脱水作用があるため、水分補給にはなりません。
  • 飲酒中、または飲酒直後の入浴やサウナは血圧を急上昇させるので、脳卒中を引き起こす可能性があります。アルコールが抜けてから入浴しましょう。
  • 薬と併用すると、アルコールの分解が優先され、薬が血液中に長く停滞し、薬の作用が強まってしまい、昏睡や胃潰瘍など、危険な状態を引き起こす可能性があります。
     

アルコールへの依存度を年齢や性別、酒の種類、飲酒量などの質問に択一式の簡単な質問に答えるだけで調べられるプログラム「snappy-cat(スナッピー・キャット)」はインターネット上で無料公開されています。

外部リンク 厚生労働科学研究の「WHO世界戦略を踏まえたアルコールの有害使用対策に関する総合的研究」班により開発されたsnappy-catは回答内容によって質問の内容や数は変わりますが、「迎え酒をした」「罪悪感や自責の念にかられた」「前夜の記憶が思い出せなかった」といった頻度を問う質問が登場します。自分の飲酒について知るツールとして一度試してみてはいかがでしょうか?

 

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