落ち葉銀行
落ち葉銀行終了のお知らせ

ふかや緑の王国では平成24年(2012年)11月1日から「落ち葉銀行」を開設し、深谷市民を対象に自宅の庭や市内の公園、街路樹の下から集めた落ち葉を腐葉土に加工して、2年後にお返しするプロジェクトを実施してきましたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、ふかや緑の王国ボランティアとも協議した結果、令和2年度(2020年)をもって終了することとなりました。 これまでに落葉を持ち込んでいただいた皆様には、本プロジェクトにご協力いただいたことを心より感謝いたします。 このページでは、落ち葉銀行とはどのような取り組みであったのか、簡単ながらご紹介いたします。
落ち葉銀行とは?

落ち葉銀行とは何?その実施目的は?
最大の目的は落ち葉のリサイクルを図ること。また、廃棄されてしまう落ち葉を集めることで、ゴミの減量化を目指し、街中もきれいにすることです。そのために個人の自宅の庭、市内の公園、街路樹等から市民の皆さんに落ち葉を集めていただきます。そしてふかや緑の王国に設置した落ち葉銀行で、腐葉土に加工してお返しするという取り組みでした。
利用できる対象は?
深谷市民、市内の団体・グループを対象にしていました。
申し込み・手続きは?
落ち葉銀行に口座登録していただきます。個人はもちろん、団体や法人での登録も可能としました。 登録者には
落ち葉銀行通帳と落ち葉銀行指定の落ち葉袋(90リットル)をお渡しし、これに落ち葉を入れていただくようお願いしました。
納入のやり方は?注意点は?
集めた落ち葉は
11月中旬から~12月末までの期間に、ふかや緑の王国に直接お持ちいただきました。
預かり上限は1人または1グループ最大20袋までとしました。木の枝、ゴミなどは除いていただくようお願いしました。
また、
イチョウの葉、カイズカイブキ、ヒマラヤスギ、ヒノキ、マツなどの針葉樹の葉なども除いた上での搬入をお願いしました。こういった針葉樹やゴミは腐敗しないため、腐葉土にならないことが理由です。
元金と償還金、利息の比率はどうなっていたの?
落ち葉
5袋(90×5=450リットル)に対し、腐葉土
1袋(20リットル)の交換としました。
また、利息として、配布する腐葉土1袋に対して花苗
1ポットを配布しました。
落ち葉はいつ腐葉土と引き換えてもらえたの?
落ち葉が腐葉土になるまで2年間必要なため、搬入から2年後に腐葉土を配布することとしました。
毎年1月下旬を配布時期とし、登録された方には配布時期を通知しました。 国・県の指導のもと放射能測定を実施し、その完了後に配布しました。
登録者は何人くらいいたの?運ばれた落ち葉や配布した腐葉土の数は?
平成24年度(2012年)から令和元年度(2019年)までにのべ77の個人・団体が登録されました。登録者によって搬入された落ち葉は総計2431袋、配布した腐葉土の数は578袋になります。

腐葉土の作り方
毎年1月中旬の王国ボランティア活動で腐葉土づくりを実施しました。 以下に写真でその様子を見ていきましょう。
まず専用の穴の中に落葉を投入します。
ある程度の量を投入した後踏み固めます。
硫酸アンモニウム(硫安)を投入します。
その後全体によく水をかけます。あとは搬入された全ての落ち葉がなくなるまでこの作業の繰り返しです。
落ち葉を投入し終わるとこんな感じです。この後ブルーシートをかけ重石を載せます。 硫酸アンモニウムと水を散布したことにより内部で腐敗が進み、次第に落葉は沈下していきます。
1年後、ブルーシートを取り除き、腐葉土となった落ち葉を掘削します。
掘削した腐葉土を、今度は地上の保管庫に移し、このまま再び1年間寝かせます。
前の過程からさらに1年後。保管庫から腐葉土を出し、広い場所に広げて、小枝やゴミなど不純物を取り除きます。例年この作業は職場体験中の中学生に行ってもらいました。
目につくゴミを除去した後、20リットル分バケツで取り、袋詰めをします。
袋詰めを終え、放射能測定を受けたことを証するラベルを貼り、これで登録者に引き渡しできる状態となりました。各登録者腐葉土の数だけ利息の花苗を一緒にお渡ししました。
メディアでの紹介
8年間の実施中、主に以下のメディア媒体で「落ち葉銀行」の取り組みが紹介されました。(青文字は新聞記事の見出しの文言です)
・朝日新聞 2015年10月5日夕刊
「落ち葉預け 腐葉土と交換 行政が「銀行」 利子は豊かな環境」
・TBSラジオ 森本毅郎スタンバイ 2015年10月19日 「現場にアタック」のコーナーで紹介 ・日本農業新聞 2015年11月28日
「落ち葉の銀行 預けてハッピー ごみを燃やさず活用へ 堆肥で返却、利子は花苗」
・NHK おはよう日本 2017年11月29日 まちかど情報局で紹介 一般の搬入者の方も交え、落ち葉を回収し腐葉土を渡すまでを取材していただきました。 ・埼玉新聞 2018年1月30日
「集めた落ち葉を「預金」、市民の手で腐葉土に 「落ち葉銀行」が広げるまちづくり」
更新日:2023年03月27日