水道水源の水質保全対策の促進についての要望書

更新日:2023年03月27日

水道水源の水質保全対策の促進についての要望書
陳情者名 利根川・荒川水系水道事業者連絡協議会
受付日 平成29年8月2日
陳情内容 日頃より、水道事業につきまして深い御理解と御協力を賜り厚く御礼申し上げます。
また、公共用水域の水質保全対策につきまして特段の御配慮をいただき深く感謝いたします。
さて、公共用水域の水質の現状は貴職の御配慮にもかかわらず、油類等の流出による汚染事故や有害な微量有機物質等による汚染問題が跡を絶ちません。
私ども利根川及び荒川の両水系(利根川・荒川・江戸川・渡良瀬川・鬼怒川・烏川・霞ヶ浦・入間川・黒部川その他)を主な水源とする一都五県の水道事業体で構成しております当協議会では、毎年汚染事故の多発する傾向にある年末に向けて、水質汚濁防止法の適用される3千箇所を超える事業場に対しまして、別紙により廃油等の処理に十分な注意を払っていただくよう要請しております。しかし、このような状況を改善し公共用水域の水質保全を図るためには、貴職をはじめとした関係各方面で排水規制の強化、流域の下水道整備や生活排水対策を強力に推進していただくことに期待せざるを得ません。
国の関係機関等に対しても、水質保全対策の促進について要望しておりますが、貴職におかれましても下記の事項につきまして、特段の御配慮をいただきますようお願い申し上げます。 記 (下水道等整備の推進)
1. 一都五県の水道水源である利根川・荒川両水系の河川及び貯水池の水質保全を図るため、流域の下水道並びに農業集落排水処理施設、合併処理浄化槽及びコミュニティプラント等の整備及び下水処理の高度化に必要な財源の確保と予算措置を講じられたい。

(水質保全対策の推進)
2. 下水道、農業集落排水処理施設及びコミュニティプラント等の生活排水処理施設において、硝化促進や長時間曝気による処理水中のアンモニア態窒素及び有機物のさらなる低減など、水質保全対策を推進されたい。

(下水道施設等の耐震化の推進)
3. 地震による破損で河川の水質に影響を与える可能性のある下水道施設等の耐震化を推進されたい。

(事業場への排水規制・指導の強化)
4. 水道水源地におけるアンモニア態窒素や排水基準において有害物質として設定されている項目等の規制又は指導の強化について検討されたい。また、畜産排水等に由来するクリプトスポリジウム等原虫類による汚染を防止するため、事業場への指導を強化されたい。

5. 一都五県の水道水源である利根川・荒川両水系の河川・湖沼等、公共用水域の水質汚濁防止対策を推進するために、水質汚濁防止法の適用を受ける事業場はもとより小規模の事業場に対しても、水質保全に関する指導等を徹底されたい。

6. 水質汚濁防止法の規定する「事故時の措置」を適用すべき事故が生じた際には、水環境保全の観点から、速やかに事業場への指導を徹底されたい。

7. 産業廃棄物排出事業者に対し、廃棄物の処理委託に際しては、「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」の規定に基づき、性状や取り扱う際の注意事項等の必要な情報を処理業者へ提供しなければならないことについて周知徹底を図られたい。

(農業用ため池からの異臭への対応)
8. 土地改良事業団体等の管理する農業用ため池からの放流が、水道水質に異臭味等の影響を与えることの無いよう、かび臭をはじめとする異臭について対応の実施に必要な措置を講ぜられたい。

(車両や農業用機械等の事故防止)
9. 車両の交通事故及び農業用機械の横転事故等により流出した燃料等が水道水源に流入し、水道水質に影響を与えることのないよう、事故防止への取組みを推進されたい。

(資料の掲載は省略させていただきます)
(要望書の受領のみ)
担当課 農業振興課、環境課、環境衛生課、水道工務課、下水道工務課、道路河川課

 

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