深谷市 健康づくり自治体訪問

更新日:2023年03月27日

深谷市 健康づくり自治体訪問
陳情者名 医療生協さいたま生活協同組合
受付日 平成29年5月19日
陳情内容 1.貴自治体の健康増進計画における2017年度の重点事業
(1)「ふかや毎日プラス1000歩運動」の実施状況について教えて下さい。
(参加状況、参加者の年齢層、参加者の声や効果など)
【回答】
市では平成28年度より、健康長寿埼玉モデル事業のひとつである「ふかや毎日プラス1000歩運動」を開始し、20歳以上の市民等620人の参加がありました。平成29年度においては継続者を含め定員930人で実施予定です。
参加者の年齢層は60代が全体の42.1%と最も多く、次いで70代が31.0%、40代が10.4%、50代が9.3%であり、平均年齢は63.79歳となっております。参加者の約6割が参加前より多く歩くようになり、約3割が毎日平均してプラス1000歩多く歩くようになっています。また、体重やBMIが有意に低い値となっています。また、生活習慣に関するアンケートでは、参加前に比べて「健康である」と感じるかたの割合が31.5%から42.6%に増加し、朝気持ちよく起きられるかたの割合が22.3%から30.3%に増加しています。参加者からは歩数計を持つことにより、歩くことを意識するようになった、食事に気をつけるようになった等の声が聞かれています。

2.特定健診の実施状況
(1)特定健診の受診率がH27は35.5%とありますが受診率は年々上がっていますか?他市町村と比べての状況がわかれば教えて下さい。
【回答】
平成28年度の受診率ですが、深谷市36.0%、熊谷市26.9%、行田市32.5%、加須市28.2%、本庄市30.9%となっており、近隣では高い受診率となっております。
なお、過去3年の深谷市の受診率は、平成26年度33.0%、平成27年度35.5%、平成28年度36.0%となっております。

(2)熊谷市ですと健診項目の独自の追加で腎機能検査、心電図検査の他に貧血検査、尿酸検査があります。また一部負担金がなく集団でなく個別健診になっています。深谷市でも健診内容の充実やより受けやすくするための検討はされていますか?
【回答】
深谷市でも熊谷市と同様の検査を実施しております。なお、健康診査の目的は病気予防だけでなく、多くのデータの集積により今後の健康のための施策の策定を行うことも重要であり、深谷市では集団健診がよりデータ集積ができるものと考えております。
また、近隣の中でも深谷市は受診率が高い状況ですので、個別健診ではなく、集団健診でも受診率は上げられると考えております。

(3)特定健診を受診していない理由を把握していますか?健診受診率を上げるために参考にしている市町村の取り組みなどありますか?
【回答】
特定健診、人間ドックを申請された以外の有資格者の方へアンケートを実施しました結果、「定期的に医療機関を受診しているから」との理由が多く、特定健診を不要と考えていることが理由と思われます。
また、上記のアンケートは健康診断の結果や医療機関で受けた検査の結果を提出していただいており、受診結果を反映できることから受診率を上げる取り組みとなっております。

(4)医療生協の組合員は深谷市に約2800人いて、そのうち約1000人に医療生協の機関紙と支部ニュースを毎月手配りしています。健診のチラシを一緒に配布するなどのお手伝いはできないでしょうか?
【回答】
深谷市では深谷市広報へ2回掲載、公民館だよりへの掲載、折り込みチラシによる毎戸配布、有資格者の方への受診券配布時のチラシ同封、深谷市内の医療機関等へのポスター掲示やミニのぼり旗の窓口設置等により周知していることから、今後、ご協力をお願いする場合は、ご相談をさせていただきます。

(5)保健センターから保健師さんに来ていただいて地域の住民の方対象の講座をお願いすることは可能ですか?
【回答】
市の「まごころ出張講座」等をご利用いただくことにより、保健師等の派遣が可能です。なお、日程につきましては、他の保健事業との重複等によりご希望に添えない場合もありますことをご了承ください。

(6)人間ドックの受診率はどのくらいですか?
【回答】
平成28年度の深谷市の受診対象者31,984人のうち716人が受診され、受診率は2.2%となっております。

(7)後期高齢者の健診の受診率について、定期受診されている人が多いため受診率も低い傾向になっているのでしょうか?
【回答】
受診率向上の取組みとして、昨年度から未受診者を対象とした受診勧奨通知を発送しました。平成27年度の1,800人から平成28年度は、2,280人の方が受診されました。今後も被保険者への周知徹底と受診率の向上を図って行きたいと考えております。

(8)30歳代健診の健診項目と実施状況を教えて下さい。
【回答】
30歳代健康診査につきましては、特定健康診査に準じた検査項目となっており、身体測定、尿検査、診察、血圧測定、心電図(指示者)、血液検査〔脂質、肝機能、代謝(糖尿病)、貧血〕、眼底検査(指示者)を実施しております。
また、30歳代健康診査は、6月から1月まで実施しており、がん検診等(胃がん、肺がん、大腸がん、B型・C型肝炎)と同時受診が可能です。
平成28年度の実施状況につきましては、30歳代人口20,567人のうち、受診者は405人でした。就業等で他に健診の機会があると思われるかたを除いた対象者を4,399人とすると、対象者に対する受診率は9.2%となっております。

3.特定保健指導の実施状況
(1)積極的支援と動機づけ支援の内容を教えて下さい。
【回答】
〔積極的支援〕
保健師や管理栄養士が定期的に面接(面談にて4回程度)や電話などで支援し、実践目標の達成状況を確認します。6ヶ月継続して行い、最後に改善効果を確認します。
〔動機付支援〕
生活習慣の改善に向けての面接(電話にて2回程度)などを行い、行動目標の設定や実行に向けた支援をします。6ヶ月後に改善効果を確認します。

4.生活機能評価・介護予防事業の実施状況
(1)実施されている介護予防事業について具体的な内容を教えて下さい。
【回答】
地域支援事業のなかで、様々な介護予防事業を実施しております。主な内容は、以下のとおりです。
〔「住民主体の通いの場」の支援〕
住民が主体となって地域の中で歩いて通える自治会館などで、週1回1時間程度、おもりを使った体操を継続して行う「通いの場」の立ち上げを支援するものです。
〔いきいき元気教室〕
高齢者の運動機能向上のため、通所介護事業所などへ通い、マシンを使わず家庭でできるような運動を3か月程度継続して実施するものです。
〔介護予防教室〕
サロンや老人クラブ等へ講師を派遣し、運動・栄養・口腔教室を実施しています。
〔認知症予防教室(オレンジ俱楽部)〕
軽い運動や脳トレ、栄養講話などを通して認知症予防を行うものです。

(2)住民主体の通いの場はどういった活動をされていますか?誰でも参加できるのでしょうか?
【回答】
「住民主体の通いの場」は、住民が主体となって地域の中で歩いて通える集会所や自治会館などで、週1回1時間程度、おもりを使った体操「深谷ふっかつ体操」を継続して行うものです。介護認定率の低減だけでなく、高齢者の閉じこもりや介護予防、地域における見守りや支えあいを図ることが目的で、市内では現在3か所で実施されています。
どなたでも参加できるものではありますが、まだ全地域に広がっていないため、住民のかたが歩いて通える範囲の場所に「通いの場」を増やしていけるよう、介護予防サポーターを養成するなどの取組をしております。

5.がん検診
(1)受診率は国保の人の数値になりますか?
【回答】
平成27年度までのがん検診の対象者数の算定方法につきましては「今後の我が国におけるがん検診事業評価の在り方について」報告書(平成20年3月)に基づいて算出することとなっており、人口から就業者数(農林水産業従事者を除く)を除いた推計として算出しておりました。
平成28年度からは、国の通知により対象者を住民全体とするよう統一することとなり、また、市町村間の受診率を比較するための指標として、併せて国民健康保険の被保険者数のうち、がん検診を受診した人数による受診率を算定することになりました。

(平成29年6月30日)
担当課 保険年金課 長寿福祉課 保健センター

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