市長記者会見発表内容概要(令和4年2月)

更新日:2023年03月27日

【~「みんながうれしい ふかや」への第一歩~】令和4年度深谷市当初予算案

令和4年度 当初予算案につきまして、主な事業概要を、こちらに設置しておりますスクリーンによりご説明させていただきます。

なお、スクリーンと同様の資料をお手元にご用意しておりますので、併せてご覧ください。

令和4年度は、行政評価と予算編成の連動を強化するなど、創意工夫を重ねるとともに、国の地方財政対策も踏まえつつ、ポストコロナの新しい社会を見据えた成果重視の予算として編成し、「みんながうれしい ふかや」を実現させるための第一歩となる取り組みを推進してまいります。

令和4年度の予算規模でございますが、一般会計につきましては、522億8,594万7千円、前年度対比では、1.5%の増となってございます。

新庁舎整備事業の完了や花園インターチェンジ拠点整備プロジェクトの進捗に伴う予算が減額する一方、渋沢栄一翁顕彰のさらなる推進や、第2子保育料無償化をはじめとする子育て支援に関する様々な施策、また、新型コロナウイルスワクチンの3回目接種など、将来のまちづくりに必要な事業を着実に推進するための経費を計上した結果、前年度対比1.5%の増額となったところでございます。

なお、歳入につきましては、市税が、景気の回復基調に鑑み、前年度対比約16億円、9.8%の増の180億4,094万4千円を見込んだほか、財政調整基金や市債等を活用し、編成したところでございます。

特別会計につきましては、311億6,776万5千円、前年度対比では、6.7%の減となってございます。これは、ふかや花園駅前 土地区画整理事業特別会計が事業の進捗に伴い、17億円を超える減となったことが主な要因でございます。この結果、令和4年度の深谷市の総予算規模は834億5,371万2千円、前年度対比では、1.7%の減となったところでございます。 次に、令和4年度の主な事業について、第2次深谷市総合計画に掲げた「まちのイメージ」に沿って、ご説明いたします。 はじめに、「健康で、いきいきと暮らせるまち」では、誰もが地域で安心して、健康でいきいきと自分らしく暮らせるまちを目指し、事業を実施してまいります。

はじめに、第2子保育料の無償化を実施いたします。子育て世帯の保育料の負担軽減を目的とし、0から2歳児の第2子に該当する子どもを対象に、令和4年度から開始いたします。2人目以降の子どもを望む保護者が子育てしやすい環境を整備することで、少子化対策を推進してまいります。これは県内で初となる取り組みです。 市では、子育て世帯が安心して出産・子育てができるよう、支援を進めてまいります。

続いて、「0歳児子育て支援金支給事業」では、0歳児の養育者に地域通貨「ネギー」を支給いたします。子育て世帯の経済的負担軽減のため、特に経済的負担の大きい第1子については5万円分、第2子以降については3万円分の地域通貨「ネギー」を支給いたします。まちの未来を築く子どもの誕生を祝福し、地域通貨「ネギー」を支給することで、健やかな成長を支援するとともに市内経済の活性化も図ってまいります。

「高齢者 在宅福祉サービス事業」、「障害者 日常生活改善事業」及び「地域生活支援事業」では、住宅改修補助制度の内容を拡充してまいります。具体的には、市単独事業として実施している「高齢者 在宅福祉サービス事業」では、補助金額の上限を10万円から20万円に引き上げ、これまでは、運動機能の低下がみられるかたのみを対象としておりましたが、この制限を撤廃し、介護保険法適用外の65歳以上の全ての高齢者を対象といたします。

また、「障害者 日常生活改善事業」及び「地域生活支援事業」では、これまで補助対象者が、障害の種別や等級により制限されておりましたが、令和4年度から、障害の種別や等級を問わず「身体・知的・精神障害者手帳の所持者、または難病患者で、障害等に起因する生活のしづらさを住宅改修により改善できるかた」を対象といたします。このような各種取り組みにより、高齢者や障害者の方々が、不便なく、安全・安心に在宅生活を過ごせるよう支援の充実を図ってまいります。

国民健康保険 特別会計の「人間ドック等助成事業」及び、後期高齢者医療 特別会計の「後期高齢者 人間ドック助成事業」では、人間ドックなどの受診に係る費用の助成金額を1万7千5百円から3万円へと大幅に拡充いたします。対象は、満30歳以上の国民健康保険の被保険者及び後期高齢者医療の被保険者とし、人間ドック、または脳ドックの受診に係る費用を助成いたします。なお、国民健康保険につきましては、対象を満35歳以上から30歳以上へと拡充しております。この取り組みにより、病気の予防や早期発見及び早期治療による被保険者の健康保持を図ってまいります。 続きまして、「次代を担う人と文化を育むまち」では、地域社会の中で、子どもはたくましく次代を担う人へと成長し、大人は生涯にわたって生きがいを持って学び活動できる、心豊かでうるおいのあるまちを目指し、事業を実施してまいります。

まず、これまで市民の皆様とともに連綿とその精神を受け継ぎ、顕彰してまいりました郷土の偉人渋沢栄一翁に関する取り組みについてでございます。新型コロナウイルス感染症により先行き不透明な状況が続く中、栄一翁を主人公とした大河ドラマ「青天を衝け」の放送は、本市に大きな好機を運んでくれました。

これを一過性のものとすることなく継続していくため、「渋沢栄一政策推進事業」では、「渋沢栄一ひとづくりカレッジ」を開講してまいります。渋沢栄一賞を受賞した企業の経営者の方々を講師としてお招きし、企業経営者などを対象に、企業経営の知恵を学ぶ場として年5~6回程度、定期的に開講いたします。また、子どもたちを対象に、栄一翁の考え方を学びながら、経済の仕組みを体験できるイベントや、11月の「渋沢栄一月間」に、「(仮称)渋沢栄一市民フォーラム」を開催してまいります。このような取り組みにより、深谷から日本全国、世界へと、栄一翁を通じた輪をつなぐプラットフォームを構築し、世界で活躍する人材の育成を目指します。

「論語の里施設管理活用事業」では、大河ドラマ「青天を衝け」の放送期間中、延期しておりました旧渋沢邸「中の家」主屋の構造補強工事を再開し、耐震性を強化するとともに、施設内部の公開に向けた整備を実施してまいります。この主屋の構造補強工事完了後は、これまでできなかった渋沢栄一翁が帰郷の際に滞在した座敷などの建物内の見学が可能となります。これに合わせて、渋沢栄一アンドロイドや映像などを組み合わせた展示を整備してまいります。公開は、令和5年春を予定しており、「中の家」内部に栄一翁を身近に感じることのできる展示を整備することで、「栄一翁の生地」を体感できる施設へと改修し、顕彰の機運をさらに高めてまいります。なお、工事期間中も来場が予想される訪問者の皆様には、少しでも「中の家」の雰囲気を感じていただけるよう、庭園等、工事に支障のない範囲は見学できるよう、工夫して工事を実施してまいります。

続きまして、令和4年度からの新規事業といたしまして、「畠山重忠顕彰事業」では、畠山重忠公に関する企画展や講演会を開催いたします。本年1月から放送が開始されましたNHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では、郷土の偉人である畠山重忠公が注目されております。このような中、市では、畠山重忠公プロジェクトとして、企画展「武蔵武士の鑑 畠山重忠」を本年1月4日から令和5年1月31日まで、川本出土文化財管理センターにおいて開催しており、また、歴史研究家による講演会を、6月5日 花園文化会館アドニスを皮切りに、複数回開催してまいります。さらに、重忠公を身近に親しんでいただけるよう、「重忠様」、「しげただくん」といったキャラクター・ロゴマークを作成し、着ぐるみもまもなくお披露目となります。昨年の渋沢栄一翁に引き続き、本市ゆかりの人物が大河ドラマで描かれるといった、この好機を活かし、関係団体とともに重忠公の顕彰の機運をさらに盛り上げる取り組みを実施してまいります。

続きまして、「川本複合施設建設事業」では、現在のもくせい館の敷地内に、川本総合支所、川本公民館、川本図書館、もくせい館の機能を併せ持った新たな複合施設の本体工事に着手いたします。もくせい館の既存建物のアスベスト除去や建築改修工事、及び増築建物の新設工事を実施し、令和5年度末の完成を予定しております。あらゆる世代のかたが集い、交流し、活動できる施設として生まれ変わる川本複合施設にご期待ください。

続きまして、小中学校に係る支援員の充実に関する事業を説明いたします。

1つ目といたしまして、「いじめ・不登校対策事業」では、学校総合支援員を増員いたします。具体的には、小中学校に10名配置しておりました学校総合支援員を19名に増員いたします。長期欠席や不登校傾向の児童・生徒の学習支援を行うとともに、登校しても教室に入れず、保健室や相談室等で過ごす児童に寄り添い、アプローチ教室で個別に相談・支援することで、教室復帰へ繋げることができる体制の整備を図ってまいります。

2つ目といたしまして、「特別支援教育事業」では、インクルーシブ支援員を10名に増員いたします。インクルーシブ支援員の業務内容である「通常の学級に在籍する特別な教育支援を必要とする児童・生徒への支援」には、排せつ補助や黒板の読み取り、安全面の確保など、 児童・生徒一人ひとりに寄り添った対応が必要とされます。市では、障害のある子も障害のない子もできる限り同じ場所で、ともに学ぶことができるよう、今後もきめ細かな支援体制の整備を図ってまいります。

3つ目といたしまして、「中学校教育活動推進事業」では、新たに、学力向上支援員をすべての中学校に1名ずつ配置いたします。全ての生徒に学習内容を定着させるためには、授業の中で、学習に課題を抱えている生徒への支援を手厚くしていく必要があります。そこで市では、チームティーチングによる教科指導を行い、授業中の個別支援も可能とするきめ細かな指導を行うことができる体制を整備してまいります。 以上の3つの支援員をはじめとした、小中学校に係る様々な支援員を充実することにより、夢を育む「学び」、及び夢を支える「教育環境」の充実につながるよう取り組みを推進してまいります。 続きまして、「活力とにぎわいにあふれるまち」では、まちのにぎわい創出や、雇用促進の役割を果たす農業や商業等を育成・振興し、多くの人が集う、活力にあふれるまちを目指し、事業を実施してまいります。

花園インターチェンジ拠点整備プロジェクトにおきましては、春には「深谷テラス」、秋には「ふかや花園プレミアム・アウトレット」がいよいよオープンを迎えます。このプロジェクトが、多くの方々のご理解とご協力によりここまで進めることができましたことに、この場をお借りして改めて感謝申し上げます。

さて、産業拠点推進事業では、深谷テラスパークがオープンを迎える春に、指定管理を開始するとともに、オープニングイベントを開催してまいります。また、周辺交通への影響が予測されることから、周辺生活道路を継続して整備するとともに、注意喚起の路面標示を設置するなどの安全対策を実施し、万全を期してオープンに備えてまいります。

ふかや花園駅前 土地区画整理事業特別会計では、換地処分に向けた法定手続きを進めてまいります。

今後も、農業と観光の振興及び県北西部地域の広域的発展を目指し、取り組みを推進してまいります。

続いて、花園インターチェンジ拠点施設のオープンに伴い、農業と観光の振興にむけた新たな取り組みを実施してまいります。

「特産物PR事業」では、「農業王国ふかやマルシェ」を深谷テラスで開催いたします。このマルシェでは、市内生産者団体や女性農業者の販売PRの機会を創出し、市内産 農畜産物や加工品等を実際に口にしてもらうことによって、消費拡大及び産地としての認知度向上を図ってまいります。

また、「物産振興事業」では、深谷テラスの開業に伴い、市の特産品等の周知や物産の振興を図るため、PRイベントを開催してまいります。

このようなイベントを契機に市内事業者の活性化を図るとともに、深谷テラスから深谷の魅力を発信してまいります。

「産業価値向上事業」では、野菜を観光資源とする「ベジタブルテーマパークフカヤ」を推進してまいります。旬の野菜をテーマにしたフェアや、デジタルマップを活用した観光回遊策、生産者による収穫体験など、様々な角度から野菜を楽しめる観光コンテンツを提供することにより、花園インターチェンジ拠点施設を訪れた観光客の市内回遊へとつなげてまいります。 続きまして、「安心とやすらぎを感じられるまち」では、誰もが互いに支えあい、安全・安心に暮らせるまちを目指し、事業を実施してまいります。

「防犯のまちづくり支援事業」では、高齢者等の消費者トラブルの特徴の一つである電話勧誘による詐欺被害の未然防止を目的として、新たに、詐欺被害防止機能付き電話機の無償貸与を開始いたします。特殊詐欺被害の多くは、自宅の固定電話に直接出たことがきっかけとなっているため、詐欺被害防止機能付き電話により、被害の防止を図ります。これに合わせて、「ふかや防犯協力店」の普及促進や防犯パトロールへの支援などを引き続き実施し、地域の防犯体制の強化を図ってまいります。

「常備消防車両 購入事業」では、計画的な車両の更新を実施しており、令和4年度は、災害対応特殊水槽付消防ポンプ自動車を、上柴分署に配備いたします。中型クラスの車体に圧縮空気泡消火装置及び電動式ホースカーを搭載していることから、迅速・安全な消火活動が可能となり、消防力の強化が図られます。近年複雑多様化する災害に対応するため、最新の車両へ更新することにより、消防力の強化を図り、市民の安全・安心を確保してまいります。 続きまして、「快適で利便性の高いまち」では、生活インフラが整い、生活の拠点と産業の拠点が交通網で結ばれることで、相乗効果が生み出されるまちを目指し、事業を実施してまいります。

令和4年度からの新規事業といたしまして、「岡部駅橋上駅舎化事業」を立ち上げ、これまで地域の方々から多くの声をいただいております岡部駅の橋上駅舎化に着手いたします。令和4年度は、基本計画を策定し、今後、駅の線路を挟んだ南北いずれからもアクセス可能な、自由通路を兼ね備えた橋上駅舎化と周辺整備を行うことで、地域の利用者の利便性を高めるとともに、本市の西の玄関口としての魅力を高めてまいります。

「中央土地 区画整理事業」では、令和3年12月に市役所通りの供用を開始いたしました。この市役所通りを深谷市の新たなシンボルロードとして、皆様に親しまれる道路になるよう、歩道をレンガ調に整備するとともに、街路樹を配置するなど、レンガと緑が調和したまちづくりを推進してまいります。 「みんなで創る協働のまち」では、持続可能なまちづくりを進めるため、効率的な行政運営と市民協働により、市民と行政がともに力を発揮できるまちを目指し、事業を実施してまいります。

「行政情報化推進事業」では、市民の皆様が市役所に出向くことなく、自宅のパソコンやスマートフォンで各種申請手続きが行えるよう、行政手続きのオンライン化を推進してまいります。深谷市における手続のオンライン化方針では、原則、すべての申請・手続についてオンラインでの申請を可能にすることとし、令和4年度末までに、オンライン化の対象申請・手続、2,020件のうち、300件のオンライン化を目指し、取り組みを進めてまいります。行政手続きのオンライン化により、来庁することなく行政手続きができる市役所を目指して、市民の皆様の利便性の向上と、業務の効率化を図ってまいります。

「企画調整事務費」では令和3年度より、第2次深谷市総合計画 後期基本計画の策定を開始しており、令和4年度の完成に向けて、策定作業を進めてまいります。計画期間は令和5年度から令和9年度までとし、「人口減少・少子高齢社会に対応した計画」や、「財政状況に対応した実現性・実効性の高い計画」、さらに「渋沢栄一翁を核としたまちづくりを推進する計画(深谷版SDGsの確立)」などを策定方針として掲げ、深谷市の将来都市像「元気と笑顔の生産地 ふかや」の実現に向け、各施策を推進するための計画を策定してまいります。 以上で、令和4年度 当初予算案における主な事業概要の説明を終了させていただきます。

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