市長記者会見発表内容概要(平成30年12月)

更新日:2023年05月31日

【市民の生命、財産を守る!】機動消火中隊を設立

深谷市では、平成28年12月に新潟県糸魚川市で発生した大規模火災を受け、従来実施してきた消防出場の運用の見直しを図りました。見直した点は主に2点です。

1点目は、『機動消火中隊』の新設です。資料の2ページをご覧ください。機動消火中隊とは、深谷市消防本部の中でも、市内の拠点となる深谷消防署または花園消防署から2台の消防ポンプ車が同時に出場する仕組みです。中隊には、『特別救助隊員』が所属しており、火災の特性や災害に合わせて、出場ごとに、車両を変えて出場します。

2点目は、『現地合流型ペア運用』の実施です。これは、消防署から出場する『機動消火中隊』と、消防分署からの4台がそれぞれ事前に定めた計画に則って現地で合流してペアとなって消火に当たるものです。今までと比べて、出場人員は減少しますが、効率的に人員配置することで、出場する車両を増やし、消防力を落とすことなく運用することができるようなものになっています。

現在試験運用中ですが、平成29年度の現場到着から放水開始までの平均時間である約2分と比較して、新しい運用開始後1件目は1分5秒、2件目は34秒となっており、放水までにかかる時間は大きく短縮しております。

また、今回の見直しに伴い、従来、火災出場中の消防分署では人員不足のため対応することのできなかった、救急出動にも対応することが可能となり、消防力全体の底上げを図ることができました。

なお、新しい消防戦術の導入に当たっては、平成28年に更新した高機能消防指令システムの『車両GPS機能』や順次更新している消防ポンプ自動車に搭載されている『キャフス』と呼ばれる水と空気、薬剤を混合した放水装置や『電動ホースカー』の導入により、安定した運用が可能となりました。

これらの取り組みは、限られた車両と人員で今まで以上に機動力を高め、早期に消火する攻めの戦術で『深谷式 新・消防戦術 現地合流型ペア運用ファストアタックPRIDE3』と名付け、10月1日から試験運用を開始し、来年の4月1日から本格運用開始の予定です。

今後も、火災による被害を最小限に抑えるため放水開始時間の短縮を図り、市民の生命、身体、財産を守り、安全、安心なまちづくりに努めてまいります。

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