平成29年度花園消防署救助・高所活動審査会

更新日:2017年12月1日

花園消防署特別救助隊

花園消防署特別救助隊

狭隘空間救助

 平成29年度花園消防署救助・高所活動審査会を実施しました。

 この審査会は、いかなる状況下においても安全、確実かつ迅速に活動が遂行できるよう人命救助活動に万全を期するため、また梯子車においては、操作運用に特別な技術を必要とするため、更なる技術向上を図ることを目的として行われました。

 審査会の訓練内容は以下の通りです。

1、震災等の大災害を想定した座屈倒壊建物からの救助活動(狭隘空間救助活動)

2、宙吊り状態の要救助者を引き揚げるため、都市型資器材を活用した救助活動

3、中高層建物火災を想定し梯子車を活用した高所救助活動

 『訓練は現場のように、現場は訓練のように。現場で失敗は許されない。』

訓練に真剣に取り組む救助隊員の熱い眼差しをご覧ください。

 

狭隘空間救助

1、震災等の大災害を想定した座屈倒壊建物からの救助活動(狭隘空間救助活動)

 震災が発生し、倒壊した民家に逃げ遅れた住民が取り残されているという訓練想定です。

 倒壊建物及び周囲の安全を確認し、狭隘空間をほふく進入していく隊員です。個人装備を装着し、要救助者を救出するために、いかなる状況でも救助隊員はあきらめません。

 個人装備は、ヘルメット、ゴーグル、ケブラー手袋、防塵マスク、膝と肘のプロテクターなどで完全着装することで、倒壊建物内に散乱している瓦礫などから隊員を守ります。

狭隘空間救助

 このような倒壊した建物で長時間取り残されている要救助者は、低体温になっていることがほとんどです。

 救助活動スペースが狭隘でも、要救助者をブルーシートで愛護的に包み、保温保護を行います。こうすることで、要救助者の容体悪化を軽減することができます。

 救助隊員は活動中も常に要救助者に話しかけ、健康状態の確認、管理を行い、絶対に助け出すと伝え、励ますことを忘れません。

狭隘空間救助

 先行進入した隊員は、脱出後に倒壊建物内の間取りや進入経路を進入管理統制板を管理している隊員に申し送ります。こうすることで、内部状況を隊員全員が把握できます。

 この進入管理統制板とは、建物の状態、要救助者情報、進入隊員の活動時間管理、付近の環境測定結果などを記入し、一見すれば現場状況が分かるようにします。このような災害現場では必要不可欠なものです。

狭隘空間救助

 要救助者をSKED(スケッド)と呼ばれるプラスチック製でオレンジ色の薄い板状の搬送器具に包んで、救出してきたところです。

 倒壊建物内は狭隘かつ足場が悪い状況です。要救助者を通常どおり運ぶことができないため、このSKED(スケッド)で要救助者を包み、引きずるようにして運んできます。こうすることで、要救助者に極力負担をかけることなく、救助することができます。

都市型救助

2、宙吊り状態の要救助者を引き揚げるため、都市型救助資器材を活用した救助活動

 都市型救助資器材の特徴は、通常救助活動で使用するナイロンロープと違い、スタティックロープという特殊なロープを使うところです。

 シンプル、セーフティ、スピードを根幹に置く救助システムで、欧米でも積極的に取り入れられている救助法です。県内各地の消防本部でも多く配備されていますが、花園消防署は全国で初めて、都市型救助資器材を配備した消防署です。

都市型救助

 先行進入隊員が宙吊りになった要救助者に接触し、救出用ハーネスを縛着しているところです。

 要救助者への早期接触は非常に重要であり、救助隊員は1秒でも早く要救助者のもとへ向かいます。また、空中での救助活動は困難を極めますが、日頃から訓練を重ね、要救助者の早期救出に全力を注ぎます。

都市型救助

 要救助者と進入隊員の2名を同時に、上部の安全な場所まで救助してきました。

 この都市型資器材を活用した引き揚げシステムは、引き揚げる力を半分、または3分の1、5分の1にすることができます。引き揚げる人数が多数必要な現場でも、少ない人数で引き揚げることができます。これも、都市型救助活動の最大の利点の一つです。

高所活動審査会

3、中高層建物火災を想定し、梯子車を活用した高所救助訓練

 想定内容は中高層建物から出火、手を振って救助を求めている要救助者が複数いるという内容です。救助隊は、人命救助最優先で、放水準備を迅速に整え、要救助者のもとへ急ぎます。

梯子車運用訓練

 梯子車の先端についているバスケットに隊員が搭乗し、救助に向かいます。

 梯子操作には熟練した技術が必要で、かつ高所での救助活動は危険を伴います。日頃の訓練、隊員相互の意思疎通、信頼関係が必要不可欠です。

梯子車運用訓練

 バスケットで要救助者1名を地上まで救助してきました。

 要救助者を救急隊に引き継ぎ、適切な救急処置を施し医療機関へ搬送します。救助完了まで気を抜くことはできません。

梯子車運用訓練

 バスケットからの放水活動です。

 火勢制圧、延焼防止活動と、災害状況が終息するまで活動は続きます。

以上が、救助・高所活動審査会の内容となります。

 

救助隊は、いかなる状況下でも危険を顧みず、災害に立ち向かわなければなりません。『災害に負けないために、付近住民の安全、安心のため』に日々訓練に励んでいます。

 

 これから本格的な寒さに向う時節となり、ストーブ等、火気を使用されることが多くなると思いますが、地域防災意識の向上のために、より一層の火の元の用心を宜しくお願い申し上げます。

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