平成29年度集団災害訓練

更新日:2017年9月25日

多重交通事故想定

 集団災害とは、多数傷病者事故のことで、深谷市消防本部では多重交通事故、集団食中毒や熱中症等で、10人以上の傷病者が発生した災害事案のことを指します。

 この災害は「地域の救急医療体制において、通常業務の範囲では対応できないような多数の重病者を伴う事故災害」であり、深谷市消防本部では、集団災害発生時に適切な傷病者対応を実践し、最大多数の傷病者の救命及び良好な予後に資することを目的とし、訓練を実施しました。

 これは多重交通事故にて多数傷病者が発生した訓練想定です。

傷病者搬送

 救助隊により事故車両から傷病者を救出、救急隊がバックボードと呼ばれる全脊柱固定器具を活用し、迅速かつ安静に応急救護所に搬送します。

 交通外傷で見逃してはならないのが頸椎損傷です。頸椎は、脳からの信号を体の各器官に伝達する神経の通り道です。災害現場から救出するだけでなく、傷病者の社会復帰のため、詳細に観察し、細心の注意を払います。

トリアージポスト

 救出後は応急救護所に傷病者を集め、トリアージを実施します。その後応急的な救急処置を施し、搬送人員、搬送順位、必要な搬送手段、必要隊数を考慮し、医療機関への搬送準備をします。

 トリアージとは、傷病程度順に多数傷病者を色別することです。

赤は重症、黄は中等症、緑は軽症、黒は死亡あるいは救命困難群となります。トリアージを行うことにより視覚的に明確化し、多数傷病者に対して、最良の医療を提供することができます。

トリアージ活動

 応急救護所では、トリアージカテゴリー別に応急処置を行います。まず、赤タグの重症傷病者から必要な救命処置が行われます。

 処置、治療が終了した傷病者は、緊急性が高く、さらに高度な治療が必要な傷病者から先に搬送順位が決定し、救急搬送されます。

熱中症想定 トリアージ中

 これは授業中に熱中症になり、多数傷病者が発生した訓練想定です。

交通事故想定訓練とは違い、留意しなくてはいけないポイントは傷病者の意識障害レベルです。

 熱中症とは暑さによる体調不良のことで、1から3度まで、つまり軽度から重度のものまで区分されています。基礎疾患を抱えた方など合併症を起こし、重度に及べば死に至ります。

トリアージタグ装着中

 傷病者は、救急隊員によりトリアージされていきます。

 トリアージされた傷病者は、トリアージタグというタグを右手に付けられます。

 トリアージタグにはトリアージ区分を明示化し、傷病者の氏名、性別、住所などの個人情報を書き込み、災害時での救急隊活動記録、救急救命処置録及びカルテとしての役割があります。

2名1組で活動し、観察・判定と記録を別々に担当することが推奨されています。

指揮隊にて指揮命令系統の確立

 指揮隊は、各救急隊から搬送が必要な傷病者情報を得るとともに、医療機関情報、搬送手段方法をも併せて収集し、白板などを使用して傷病者の一覧表を作成する。収集した情報を統合することにより、搬送手段、搬送医療機関を決定していきます。

 一覧表の活用として、何名の傷病者が現場にいたのか、どこへ誰が搬送されたのか、何人が現場に残っているのか把握することができるので、安否を心配した家族の問い合わせや、マスコミへの情報提供に際して非常に有用性があります。

 深谷市消防本部では、近年発生するであろう大地震などの多数傷病者が発生する災害に直面しても、迅速に傷病者を救出し、適正にトリアージし、最短の時間で搬送するために、指揮隊、消防隊、救助隊、救急隊の各隊が有事即対応を目指し、連携し活動できるよう日々訓練に励んでいます。

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