蚊を介する感染症に気をつけましょう

更新日:2023年06月09日

 

蚊媒介感染症は、平成26年8月にデング熱の国内感染が確認されるとともに、平成28年には中南米地域を中心にジカウイルス感染症が流行しました。

デング熱について

デング熱は、蚊に刺されることによって感染する疾患です。

デング熱は急激な発熱で発症し、発疹、頭痛、骨関節痛、嘔気・嘔吐などの症状が見られます。通常、発症後2~7日で解熱し、発疹は解熱時期に出現します。デング熱患者の一部は、まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群を発症することがあり、早期に適切な治療が行わなければ死に至ることがあります。

屋外の蚊が多くいる場所で活動する場合は、できるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど、蚊に刺されないよう注意しましょう。

海外へ渡航されるかたへ

デング熱の発生地域へ渡航する場合は、長袖・長ズボンを着用したり、蚊の忌避剤(虫よけスプレー等)をするなど蚊に刺されないように注意してください。

また、海外からの帰国者で体調に異常がある場合は、到着した空港等の検疫ブースで検疫官に申し出てください。帰国後に症状が認められた場合は、医療機関を受診し、海外への渡航歴を告げてください。

ジカウイルス感染症について

中南米を中心に、ジカウイルス感染症が多数報告されています。

ジカウイルス感染症はデング熱及びチクングニア熱と同様、蚊を介して感染します。また、ジカウイルス感染症は感染しても症状が無いか、症状が軽いため気づきにくいこともあります。

海外の流行地域において、蚊に刺されてから数日後に軽度の発熱、発疹、結膜炎、関節痛、筋肉痛、倦怠感、頭痛等の症状が見られた場合は、医療機関を受診してください。

海外の流行地域へ出かける際は、できるだけ肌を露出せず、虫よけ剤を使用するなど、蚊に刺されないよう注意しましょう。

妊娠しているかた、妊娠の可能性のあるかたへ

妊娠中にジカウイルス感染をすると、胎児に小頭症等の先天性障害を来すことがあることから、妊婦及び妊娠している可能性があるかたは、可能な限り流行地域への渡航を控えましょう。

※世界保健機関(WHO)は、2016年3月8日、妊婦は流行地域への渡航をすべきでないと勧告しています。

流行地域から帰国されたかたへ

流行地域からの帰国者は、症状の有無にかかわらず、虫よけ剤の使用など蚊に刺されないための対策を、少なくとも2週間程度は特に注意を払って行うことを推奨します。

性行為により、男性から女性パートナーへ感染した事例が報告されています。

流行地域から帰国したかたは、症状の有無にかかわらず少なくとも6か月、パートナーが妊婦の場合は妊娠期間中、性行為の際にコンドームを使用するか性行為を控えることを推奨します。

蚊を介する感染症を防ぐために

1   蚊を増やさないようにしましょう。

蚊は、植木鉢の受け皿やプラスチック容器などの溜まった雨水など、小さな水たまりで発生するので、 1週間に1度程度は、雨水が溜まった容器を逆さにするなど、日頃から住まいの周囲の水たまりを無くすように心がけましょう。(蚊は、排水溝や廃タイヤ、植木鉢の受け皿、プラスチック容器などに溜まった雨水などの小さな水たまりで産卵し、増殖します。)

2   蚊に刺されないようにしましょう。

屋外の蚊が多くいる場所で活動する場合は、蚊に刺されないよう注意しましょう。

【具体例】

  •  虫除け剤等を使用して、蚊を寄せつけないようにする。
  • 屋外で作業をする場合は、長袖・長ズボンを着用し、素足でのサンダル履きをさける。
  • 屋内でも蚊の駆除を心がける。

蚊の活動は、おおむね10月下旬頃で終息します。 これらの対策は10月下旬頃までを目安に行いましょう。

3 海外へ渡航する際は、渡航前に現地での流行状況を把握しましょう。

蚊を媒介とする感染症の流行地域へ渡航される場合には、蚊に刺されないように万全な対策をしましょう。

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