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春の句

更新日:2022年1月19日

おおむね3月から4月ごろにかけ園内で見ることのできる植物と、それに沿った内容の俳句を組み合わせて取り上げています。

季節の俳句

流星を恋う蕾あり春隣

寒風に喝と叫べば梅が咲く

さいはての光の如く梅真白

世を隔つとも香り続くや沈丁花

震災忌胸の時計をまきもどす

「震災忌」とは通例関東大震災の犠牲者を悼む意味で、すなわち9月の季語だが、ここでは2011年3月11日に発生した東日本大震災の犠牲者追悼の意味合いで使う。季語としては定着していないかもしれないが、令和4年現在一般的な人が「震災」と聞いて連想するのは後者であると勘案して使用した。関西地方の人にすれば、1995年の阪神・淡路大震災になるであろう。しかし今後「震災忌」を意味する季節が変動しないとも限らない。それは誰にもわからない。(作者)

木蓮の一片を身の内に持つ

わが山河まだ見尽さず花辛夷

きみが名か一人静といひにけり

季節の俳句

季節の俳句

季節の俳句

この俳句は深谷市在住の国松恵子さんの詠まれた句だ。第九回梅まつりの「俳句吟行会」特選作に選ばれた句である。私は、これはとてもすごい名句だと思う。「母と娘」という、季節のように様々な変化を見せる関係性の微妙さが、「母より老いて母恋し」というテンポのいい後半部分に凝縮されている。今新たに歳時記を編むことを検討している人がいるなら、ぜひ梅の項にこの句を入れてほしいくらいだ。

嬉しいことに、この句を正門の掲示板に貼っていたところ、偶然国松さんのご友人の方が気づかれ、国松さんご本人にこの内容を伝えてくださったという。ご本人は何気なく詠んだ句だが、私の「深読み」を喜んでくださっていた、と聞いている。勝手にほどこした解釈に寛大に応じていただいた国松さんに、この場を借りて感謝の意を表したい。

季節の俳句

季節の俳句

季節の俳句

鯛釣草たのしき影を吊り下げて

菫程小さき人に生れたし

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