秋のハンギングバスケット教室

更新日:2023年03月27日

2019年9月30日(火曜日)、中島奈美さんを講師に迎えて、「秋のハンギングバスケット教室」が開かれました。日本ハンギングバスケット協会埼玉支部から、平田江美子さんと奥冨順子さんにもサポートとして教室にご参加いただきました。 今年4月にもハンギングバスケット教室が行われましたが、今回は秋の草花を用いた教室ということで、以下の8種類を素材として使用しました。   1、フォーチュンベゴニア 赤 2株 2、フォーチュンベゴニア ピンク 1株 3、ベゴニア センパフローレンス 3株 4、トウガラシ 2株 5、ブラキカム スープリームホワイト 2株 6、モミジバゼラニウム 2株 7、ツルニチニチソウ 1株 8、ベアグラス 適量 (下の写真参照)   今回はまず中島さんが皆さんの前で、順番に草花をバスケットに入れていくのを見学した後、実際に参加者各自も作品づくりに取りかかりました。 今回はサポートとしてほかにもハンギングマスターの方にも加わっていただいたので、手厚い指導があちこちで見られる教室となりました。

花の名前
講師写真
フォーチュンベゴニア赤
(上)今回一番注目の花「フォーチュンベゴニア 赤」

中島さんからの花の説明の中で、今回最も多く取り上げられたのが、このフォーチュンベゴニアの赤です。もともと南米のアンデス山脈の崖地に生えるもので、日本の種苗メーカーが改良し、国内でも流通しているのだとか。 この写真ではよくわかりませんが、八重咲きと一重咲きの二種があり、八重が雄花、一重が雌花にあたるそうです。崖上から下に向かって咲くという特色のため、重力の影響でしょうか、下の方の葉がしだいに尖ってくる性質を持っており、今回の教室では、尖っている方を下にしてバスケットの中に植えるよう指示がありました。

では、さっそく始めてみましょう!

まず中島さんが全員の前でスリットの貼り方から実演を開始し、その模様を見学しました。 一段目から三段目まで草花をバスケットに入れたところで、いったん参加者各自の作業時間とし、それが終わった後、最後に一番上の四段目の草花を入れ、水苔を詰めて完成しました。

スリットを貼る

1、初めにバスケットにスリットを貼ります。このスリットにはよく見るとミシン目が入っており、それにそって草花を入れていくことになります。

スリットに土をなする

2、スリットのこちら側を向いた面は、まだべたべたの粘着が残ったままなので、ここに土を擦りつけて滑らかにします。

ツルニチニチソウを入れる

3、1と2の下準備が完了したら、一段目に花を入れていきます。まずツルニチニチソウを真ん中に配置します。

ベゴニアセンパフローレンスを入れる

4、次にベゴニアセンパフローレンスを右下に入れます。 ポットから苗を出すときは、苗の根元を持たず、ポットの方を持ち、傾けて手のひらに苗をあけるようにします。土を落として小さくしないとバスケットに入らないので、土落としも必ずしますが、この時根を傷めないようにすることが重要です。指先を揃え、苗を回しながら土の部分を突いて行いましょう。ただしあまり土を落としすぎると、バスケットに入れた時安定を欠いてしまうものもあるので気をつけましょう。

ブラキカムを入れる

5,次はブラキカム スープリームホワイトです。左下に配置します。

一段目完了

6、これで一段目は入れ終わりました。割り箸を使い、バスケットの中の土を均等にします。ここでも根を傷めないよう注意します。上から突くと根のために良くないので、横に小刻みにかき回してならします。

フォーチュンベゴニア赤を入れる

7,次に二段目です。まずは右にフォーチュンベゴニアの赤を入れます。

ベゴニアセンパフローレンスを入れる

8,次にベゴニアセンパフローレンスを左側に入れます。

二段目完了

9,これで二段目が完了しました。

フォーチュンベゴニアピンクを入れる

10,三段目に入ります。まずは今回のメイン(主役)の花、フォーチュンベゴニアのピンクを中央に入れます。

ブラキカムを右に入れる

11,次にブラキカム スープリームホワイトを右に入れます。

トウガラシを入れる

12,次いでトウガラシ(食用ではなく、観賞用のもの)を左側に配置します。

ベアグラスを配置し水苔でふたをする

13,ベアグラス(ツリグサの仲間で細長い龍のひげのような草)を適度に配置します。これを入れることでハンギングバスケット全体に流れが生まれます。(「秋の風」と表現している人もいました。) これで三段目も終わりです。バスケットのすりきりまで草花が詰まっている状態なので、水苔でふたをして、乾燥しないようにします。

モミジバゼラニウムを入れる

14,四段目を入れていきます。最初に秋らしいモミジバゼラニウムを右側に配置します。

フォーチュンベゴニア赤を入れる

15,次いでフォーチュンベゴニアの赤を入れます。明るい色なので、他の花よりひときわ引き立ちますね。

完成

16,中央にベゴニアセンパフローレンスを、トウガラシを右に、モミジバゼラニウムを左に配置します。(わかりづらいですが)これで全ての草花を入れ終わりました。

隙間に水苔でふたをする

17,植物の入らなかった隙間の部分も、やはり乾燥しないように水苔でふたをします。 これで全ての作業が終わりました。

先生の作品

講師の先生が見本として持参された作品です。うまく丸くなるように作るのがコツですね。

参加者の様子

初めて参加された方も、当ガーデニング教室のリピーターの方も、ハンギングバスケットの魅力を十分感じていただけたかと思います。

参加者の様子
参加者の様子

作業の難しい部分は参加者同士協力して行う光景があちこちで見られました。

参加者の様子
参加者の様子

手元の作業だけに集中してしまうと、今作っている作品が全体的にどのような状態になっているのか把握できません。殊にハンギングバスケットのような大物は、時に離れた場所から眺め直して、全体の形や色のバランスを確かめることも大切です。他の人のアドバイスや視点を参考にすることも教室という形式だからこそできる重要な点ですね。

参加者の様子
参加者の様子

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